シラクーサを出てエンナを経由しトータル3時間程度の運転を経て、我々はパレルモにやってきた。
高速道路を出てから借りたアパートが所在するパレルモ旧市街地へは比較的近い。その短い道のりで、むちゃくちゃなパレルモの交通事情を体験。
まず結構渋滞が酷いし二重駐車は当たり前。そして赤信号で止まらない(!?)車。
一旦赤信号で止まると、スマートの様なちっこい車は脇道の空いてるスペースを割り込んでくる。バイクみたいに。
それから他人に迷惑をかけようがお構いなしの自分優先割り込みで周囲の車の流れを完全ブロック! そしてクラクション鳴らしまくり・・・
パレルモ旧市街地のアパートに滞在
パレルモではホテルではなく、アパートに滞在した。
車で行く予定だったので、値段の安さとロケーション、そして「駐車場/ガレージ付き」というのがポイントだった。
借りたアパートのロケーションはは旧市街地の中心クワトロカンティから徒歩2分程度の場所。ほとんど「裏道入ったとこ」と言ってしまって良いくらいクワトロカンティに近い。
あらかじめ車での道のりをチェックしておいたが、旧市街地の道幅は相当狭そう。
アパートの家主曰く道のりがややこしいから迎えに来てくれる、というので中央駅前のジュリオ・チェザーレ広場で待ち合わせて彼のバイクについていくことに。
旧市街地、石畳の裏道は、時間によって通行止めになるらしく、予めチェックしていた道ではなく、旧市街地の狭い石畳の道、
こんな感じの道をクネクネ走った後に到着。
これでは一旦車で出かけたら、毎回迎えに来てもらわないと帰ってくることは到底不可能。
そういう判断で、結局パレルモでは車をガレージにしまってしまい、徒歩と公共交通機関でやりくりすることにした。
2日後にガレージから出した車がびっくりだった話はこちら↓
シチリア島でレンタカーをドライブ中、トラブル発生!
アパートは旧市街地ど真ん中の絶好の立地で、駐車ガレージ付き、ワンベットルーム仕様で天井が高く、とてつもない広さで、しかも1泊60ユーロ代(8000円程度)という激安ぶり。
建物が結構古く、古いなりの問題:例えばドアの鍵がなかなか開かないとか、エレベーターが動いたり動かなかっりとか、ユニットバスにお湯がためられないとか・・・
学生時にニューヨークの安アパートに住んでた時を思い出してしまうクオリティだったが、「安い」を基準に選ぶと海外ではこういう結果になるということを久々に思い出させてくれるステイだった。
家主の兄ちゃんも「いつでも電話くれ」と言っておきながら、電話には全く出ない。メッセージを送っておけば向こうの都合の良いときに返事が来る、という感じだ。イタリアンだからそんなもんか。
安い!
ロケーション重視!
広い!
ガレージ付き!
物件のちょっとした問題はDIYで解決!
という人にオススメします。
廃墟が多く若干怖めな感じのパレルモ旧市街の町中
パレルモはシチリア島西側に位置するその立地から、アラブの影響を強く受けてきた、という歴史がある。
確かに残されている歴史的建物は、エキゾチックな雰囲気を醸し出している。町中にいる人々も白人、アフリカ系の人、アラブ風に見える人、インド人など様々だ。
われわれが訪れた時は、雨が降りそうで天気が悪く、街全体がダークな雰囲気だった。
パレルモでは旧市街地の真ん中でも廃墟や手入れが行き届いていない建物が多く、人気(ひとけ)のない裏道では怖めの雰囲気が漂っている。
旧市街地は中央駅に近いため、老若男女、様々な人が足早に行き来しているのを目の当たりにして、ここがシチリア島一の都会であることを実感。
金持っている人/持っていない人、社会の上層の人/下の人、いい人/悪い人、様々な人々を内包した都市のエナジーに溢れている。なので普通に犯罪なども多いだろう。「子連れでも治安は全然大丈夫」とは言えない雰囲気だ。
夜のクワトロカンティもなかなかスプーキー。
昨日まで訪れた、リタイアしたシニア層が好んで住みそうなシチリア島の小さい街々とはまったく雰囲気が違う。
パレルモはシチリアNo.1の都市であるにもかかわらず、シラクーサやタオルミーナに比べて物価が圧倒的に安かった。結構明らかに分かる物価の安さだ。
なのでパレルモは小さい子連れ家族よりも、カップルなど動きの軽い人向けの観光地かな。
カップルなら多少問題がある安アパート借りて、食とかカルチャーとか文化とか、そういう部分で楽しめそうな街だ。
では一応パレルモの見どころ&世界遺産を写真でご紹介
プレトーリア広場とマルトラーナ教会&サン・カタルド教会。
この内部の写真はマルトラーナ教会だと思うが・・・
どれも結構似ているので、後で写真を見るとどれがどれだったのかよくわからん・・・
この写真は恐らくパラティーナ礼拝堂。
パラティーナ礼拝堂のあるノルマン王宮のまわりには廃墟らしき建物もちらほら。
一通りパレルモ旧市街の歴史遺産を抑えたところで、マッシモ劇場へ。
ゴッドファーザーIIIのハイライトシーンに登場するマッシモ劇場の階段ってこんなに短かったんだっけ?
実物は意外ににこぢんまりとしていた。
雨が降っていて外を歩きたくなかったこともあって、マッシモ劇場では劇場ツアーに参加。
VIP席からオーケストラピット、かなり奥行きのあるステージまで一望。なかなか興味深い眺めだ。
ツアー時間も30分強程度で短いので、我が家のように3才児子連れでもOK。特に音楽好きにはお勧めのアクティビティです。
ところでパレルモ/シチリア島では観光していて、マフィアに会うことはありません。多分日本の暴力団と一緒で地下化が進んでいるのかも。
それから最終日は、車で出発してからパレルモ近郊のマスト(MUST)な観光地らしいモンレアーレを訪れる予定だったが、車のトラブルによりパレルモ空港へ行かなければならず、却下に。残念。
次は、安くてウマい!パレルモの食とマーケット(市場)の観光について・・・
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世界を旅した旅行記をまとめたページ
シチリア旅行記事すべて
①青い海と7つの世界遺産。地中海に浮かぶ美食の島、シチリアへLCCで
②シニア度高くて安全。ギリシャ統治時代の古都シラクーサとオルティージャ島
③シチリア島が凝縮されたグルメの都:シラクーサの食&おすすめレストラン
④ヴァル・ディ・ノートの小さな街、ノート(Noto)におやつを食べに行く
⑤ヴァル・ディ・ノートの坂とチョコレートの街、モディカ(Modica)
⑥街の景観に息を呑む!ヴァル・ディ・ノートの代表的な街、ラグーサ(Ragusa)へ
⑦ヴァル・ディ・ノートの陶器細工と階段(スカーラ)の街、カルタジローネ
⑧シチリア島のド真ん中。標高948メートルにある平和な山の街、エンナ
⑨ダークでエキゾチックな雰囲気と、大都市ならではの若いエナジーに溢れたシチリアの州都、パレルモ
⑩シチリア名物料理からB級料理まで、いろいろ楽しめるパレルモの食
⑪ティレニア海に面する小さい街、マリーナ・ディ・パティで極上シーフード
⑫安心・安全・清潔な観光地タオルミーナ
⑬セレブな保養地タオルミーナでチープで庶民的な食を
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シチリア島でレンタカーをドライブ中、トラブル発生!|シチリア旅行記番外レンタカー編②