2018/04/22

Dubai Parks and Resorts(ドバイ・パークス&リゾート)で遊ぶ

我が家から車で10分足らずの場所に、ドバイ・パークス&リゾートという3つのテーマパークが合体した一大リゾートが所在する。

Dubai Parks and Resorts

たまたま知り合いのインド人からテーマパークのチケットをもらったので家族で行ってきた。


我が家では、このドバイ・パークス&リゾートには恐らく5回以上は行っている。近いからね。 同じ敷地内のアウトレット・ヴィレッジ・モールを入れると多分10回位。

大体いつもは遊園地には入らずエリア内のレストランで食事をし、ちょっと散歩して帰ってくるのが通常のパターンだが、今回はテーマパークにも行ってきた。

テーマパークに行くのは今回が2回目。

初めてテーマパークに行った昨年の1回目も、実は同じインド人にチケットをもらったのだった。(自分でお金を払って行ったことがない。)

べつに彼は業界関係者ではない。彼は懸賞チケットに当たる名人なのだ。そして今回は彼の家族分が当たった上にさらに2枚のチケットが当たったため、我が家におすそ分けしてもらったという次第。

ところで、前にも映画チケットを貰ったりとこの知り合いのインド人の懸賞当たりっぷりは並外れてはいるものの、ドバイではこの懸賞みたいなものに当たる確率が結構高いのではないかと個人的に思っている。

ドバイ空港の「高級車くじ」や「1ミリオン・ダラーくじ」の確率も、1/1000と通常の懸賞にくらべて高い。

同様に私自身も去年、iPhone72台に当たる、という経験をした。

またまたiPhone7が当たった

 何かとくじに当たりやすい設定は、夢を売るドバイならではと言える。

今回、ドバイ・パークス&リゾートでは実に9000人にチケットを配布したらしい。

3つのテーマパークが一同に介する超巨大遊園地施設


このドバイ・パークス&リゾートの中心に位置するのは、我が家でもよく食事に出かける、古いフランス風の町並みを再現した、レストラン/カフェなど飲食業を中心とする商業エリアの「リヴァーランド」。


商業施設の出来栄えでは評価が高いMeraas(メラーズ)が造った中々オシャレなRiverland。




そのリヴァーランドを囲むように、

  • モーションゲート・ドバイ 
  • ボリウッド・ドバイ 
  • レゴランド

の3つのテーマパークが所在する。現地の宣伝によると近い紹介アメリカのシックス・フラッグスも近くオープンするらしい。

というわけでドバイ・パークス&リゾートは、それら3つ(近い将来4つ)のテーマパークと、隣接するLapitaという名前のリゾートホテル。そしてさらに、アウトレット・ヴィレッジという巨大モールが一箇所に集まった、一大レジャー施設なのだ。

もらったチケットは3つあるテーマパークのうち2つのパークで使える。実際買ったら1日2遊園地チケットはAED285(およそ8350円)。高い!

テーマパークは巨大なので、施設内はトラム型の電気自動車で移動する。

トラムとバスが大好きなマイサン(My Son)は、ドバイ・パークス&リゾートに来ると、いつもトラムから降りたくないとダダをこねる。なので過去には1時間以上この移動用トラムだけに乗っていたこともある。

今回はテーマパークで遊ぶ(遊ばせる)のが目的なので、「テーマパークにもっと楽しい乗り物があるよ」と説得し、シブるマイサンを連れてまずやって来たのは・・・

子供向けのレゴランド・ドバイ


9月でまだまだ暑かった前回来訪時は、日中はレゴランド内のウォーターパークで遊び、日が暮れた後にMotiongate(モーションゲート)に行ったのだが、今回は暑さもしのげる程度だったので、午前中からレゴランド本体で遊ぶ。

「9,000人分のチケットが当たった」という事で、何処に行ってもスカスカなドバイとは言え、結構混でいるんじゃないかと思いつつやって来たレゴランド。


朝はかなりスカスカ。

トラムから無理やり降ろしたマイサンの希望を叶える為、まずはデュプロの機関車の乗り物に乗せる。
一周回った後、マイサンが「降りたくない」とダダをコね、「空いているからいいよ」と係の人に言われて乗ったまま4回も回ってしまった。

係の人に聞いてみると、子供向けのレゴランドとは言え、2才児が乗れるライド(乗り物)はほとんど無いことがわかった。せっかく来たのに残念。(今回はタダだが。)

ところでドバイのレゴランド。

パーク内のどのセクションに行くにも、ドバイの主要なエリア(街中)をレゴ(LEGO)で再現した巨大なドーム内を通って移動する造りになっている。




ここを通りかかったところ、レゴで作った建物の間をバスやドバイメトロが動いているのを目にしたマイサンが、いきなりオタク・クオリティを発揮。レゴで作られた乗り物を見て大興奮。

そしてレゴ・コーナーで何を作るでもなくレゴをハメ込むのに夢中になる。

ライドになんか乗る必要はなく、レゴで作った乗り物を見ているだけでよかった。(これだけで楽しむのは実際にお金払っていたらかなりの無駄だが。)

どうもマイサンはオタク・クオリティが高そうだ。今後の人生、オタクを活かした立派な大人に成長するよう、暖かくサポートしてあげたいと思う。


一方、子供だけでは無く大人でも楽しめるライドが多いのが、たぶん・・・

Motiongate Dubai


もう1つの遊園地、ボリウッド(インド人人口の多いドバイでも絶大な人気のインドの映画産業をボリウッドと言う)に対して、ハリウッドをモチーフにしたテーマパークがモーションゲート・ドバイだ。



モーションゲート・ドバイ内には、ドリーム・ワークスという名称の室内テーマパーク施設も用意されており、暑すぎるドバイの夏でも、一応楽しめる様に設計されている。


レゴランドよりもライドの数が多いモーションゲート・ドバイだが、2才児(身長90cm)で乗れたのはたったの3つ。(2歳児でももっと身長が高ければ、いくつか追加で乗れる)

実際マイサンがエキサイトしていたのはメリーゴーラウンドくらいだった。
馬に「乗りたい」と言うから上下する馬に乗せたところ、動き出した途端「降ろせ」と泣き出してエキサイトしたのだが・・・

何れのテーマパークも、2歳児が楽しむにはちょっと早すぎるようだ・・・

(今回も行かなかったボリウッド・ドバイに関してはちょっとわかりませんが、ダンスショーなどが多いようです。)

ところで夜型の人が多いドバイだけあって、夜になると多くの家族連れでリゾート内は大賑わい。
やはり9000人チケット配布のパワーは相当なもののようだった。


だが、

通常は利益が上がらないのか運営会社の株価は低迷中


運営会社は政府系のDXB Entertainments PJSC。

長らくドバイでは、企業がIPOする場合、価格を一株AED1に設定するのがデフォルトで、地域経済は(アブダビの)オイルマネーで潤っていたので、何の株でもとにかく「IPO時に買っておけばいずれは上がる」というのが通常だった。

当然みんな買いたいので、買える枠というのはそれほどなく、抽選みたいな感じで割り振られる。

このドバイ・パークス&リゾート(DXB Entertainments PJSC)のIPO時、私も当然応募した。そして6295株をゲット。

だが・・・

テーマパーク工事中に公開時の2倍程度になった株価は、パーク・オープンと共に下落したはじめ、しばらく株価すらも見ていなかったが、今確認したら0.44ディルハム。日本円にしたらたったの13円。

長らく含み損を抱えたままだ。

オープンして1年半以上が経った現在、配当(ディビデンド)は出たことなど無く、経営は苦しいと見える。 確かにここはいつ来てもスカスカなのだ。

そのスカスカぶりが、行楽地でもレストランでも、ドバイの最高に良い点の1つなのではあるが・・・・

とにかく何でも造り過ぎちゃうのがドバイ流


近年の大発展とそれに伴う不動産開発ラッシュが著しいドバイでは、テーマパークの開発もラッシュ中。

現在のドバイ人口は300万人弱、アブダビは120万人程度と予想されており、UAE全体でも1000万人に満たないが、その程度の人口のこのエリアには、この巨大テーマパークリゾートのドバイ・パークス&リゾート他に、

  • フェラーリ・ワールド 
  • IMGワールド・オブ・アドベンチャーズ 
  • ワーナーブラザース・ワールド(アブダビに建設中)

と、巨大テーマパークが沢山ありすぎ。

ちょっと毛並みは違うが、ドバイランドにあるグローバル・ヴィレッジもけっこう巨大なテーマパークだ。

因みにこの手の話は遊園地だけではない。

ドバイ国際空港は巨大なハブ空港だが、既に飽和状態であるためにアブダビ寄りの砂漠地帯(DWC、またはドバイサウスと呼ばれている)に将来的には巨大空港を建設すると発表済み。
でもそのDWCから70キロしか離れていない場所に、アブダビは巨大ハブ空港を建設中。
さらにさほど離れていない同じGCCのドーハにも巨大ハブ空港が開港している。

まあ、各国(各首長国)の覇権争いはさておき、ドバイがやり過ぎとも言える開発に邁進するのは、やはり「ドバイを世界一の都市にする」という王様の野望に他ならない。

王様が実権を掌握する王制の国では、王様のビジョンに揺るぎがなければ、政権交代して前の政権が行った政策を転換して拡大路線から逆行し、中途半端に計画が頓挫する、ということはない。

よってシェイク.モハメドのビジョンに従い、今後のドバイは人口500万人都市、もしかするとその後は1000万人以上の都市へと飛躍的に人口が増えて行くことが予想され、それを見越した先行投資と捉えるべきなのだろう。

人口がそのくらい劇的に増えるとなると、経済規模の拡大は簡単。なので私はドバイへの投資は何であれブリッシュ(Bullish)だ。

だが最近のドバイ/UAEでは、オイル価格の低迷からインベスター・センチメントが下がり、地域の経済は必ずしも良くない。今年からはUAE初の本格的な税金であるVATも導入されたし、ドバイが大都市へと成長していく過程の1つのハードルを迎えているとも言えるだろう。

2018/04/15

猫を安楽死させる。そして尊厳死について考えた。

10日前に安楽死させた猫が火葬されて灰になって帰ってきた。

今年の夏で19歳を迎える目前で、私と連れ添ったのは実に18年以上。この猫を飼い始めた時は私もまだ20代独身で、まだ20世紀=前世紀だった。

当時まだ学生時代。ニューヨークのドミニカ人居住区、今思えば非常に汚いマリファナ臭漂うアパート5階に住んでいた私の部屋の前で、夜中にバイトから帰ってきたら凍えて(かつウンコして)いるのを発見したのが最初の出会いだった。

最初は「なんて汚ねぇ猫だ」と無視して寝たが、「今日は寒いからあの子猫は明日には死んでいるかもしれない」と思うとなかなか寝られず、ドアを開けて万が一入って来たら入れてあげようと思い、ドアを開けたら速攻で入ってきやがったのが始まりだ。多分相当寒くて(本能で)死んでしまうと思ったのだろう。

茶色い毛、そして作曲学科の学生で当時チャイコフスキーにハマっていた私はこの猫を「ちゃいこ」と名付けた。


そして19年弱。

私は今ではすっかりナイスミドルになって子供も出来た。この猫と連れ添った年月を考えると実に感慨深い。

最初は近所のチャイニーズ・テイクアウト・レストランのセサミチキンを奪い合って啀み合い、いつの間にか家族のようになり、私は当時のガールフレンドと結婚し、私のドバイ移住に伴い連れてきて、さらにその後(猫が)悪性の乳がんになったが大手術で復活し・・・といろいろあった。

20代当時、やりたい事をやりたいようにやっていた私は、「ファミリー?ケッ!」という感じだった。そんな私に家族クオリティを芽生えさせてくれたのは、とにかく凶暴だと評判だったが、何故か私だけにはなついた、この猫だった。

ちゃいこは私にとってはほんとうに「招き猫」だった。

愛(ラブ)があれば生きていける


犬や猫など動物を飼って学ぶ/発見する/体験することといったらなんだろうか。
私が思うに「ご飯と愛(ラブ)があれば生きていける」それを地で行く純粋さではないかと思う。

私が自分で言うのも何だが、うちの猫はとにかく私の事が大好きだった。それはもはや「無償の愛」とも言えるレベルのもの。
例えば仮に、私が職無しになって仕事もせず、家賃も払えず歌舞伎町をフラつき路上生活を始めたら、たぶん妻は呆れて子供を連れて出て行く可能性が高いが、この猫は最後まで一緒について来るに間違いない。

そんなレベルの無償の愛なのだ。

安楽死という選択


安楽死をさせた日、動物病院へ連れて行くまでは安楽死させることは考えていなかった。

ただ、ここ3ヶ月ほど、動物病院には1〜2週間ごとにずっと通っている状態で、猫の体調が良くないことは明らかだった。

もともとは2014年(15歳時)に糖尿病であることがわかり、それ以来毎日のインスリン注射が欠かせなかった。
2年ほど前からは、腎臓が徐々に悪くなっていく慢性腎不全で治ることはないと言われていたし、ここ1年位は心拍が不安定とも言われ、耳も聞こえないようだった。

でも相対的に元気で、行動範囲は狭まってはいたが、ごはんはよく食べたし、かつおぶしやツナ缶に対する情熱もまだまだアツかった。
イタズラでちょっかいを出すマイサンには、幼児であることなど容赦なしで噛み付いた。

そんな感じで、だましだまし20歳の大台まで生きるんじゃなかろうか、と思っていたのだが・・・
過去3ヶ月位で様子は変わった。

まずは耳にウィルス性の感染症がおこり、その後目にも感染症が移ったようで、治療をしても一向に良くならず、そのうち(多分感染症で)後ろ足が思うように動かなくなってベッドにも乗れなくなり、そして手も思うように動かせなくなってうまく歩けず同じ場所をぐるぐる回るようになり、最後にはトイレにも行けなくなってオムツ生活。という状態だった。プライドが高かったのでオムツは相当ショックな様子だった。

糖尿病なので体全体がウィルス感染症で蝕まれていったのだろう。
もう近い内に最後が来るな、という覚悟はできていた。

そんな感じで希望は捨てていなかったものの、なすすべもない、という事を感じつつ病院へ連れて行った。

獣医さんも猫の様子を見て曰く、治療を希望するなら続けられるが良くなっていくのは難しいだろう、という話だった。
そこで、苦痛だろうから「楽にさせてあげる」という選択肢もある、という話が出た。

正直私はその時まで安楽死ということは考えていなかったのだが、獣医さんからその言葉が出た時に、すでにその用意が私の中でできていた事を自覚した。

最後の2週間ほど、猫は休むときも頭をなかなか横に出来ずつらそうだった。

そして過去15年以上、私が寝る時に合わせて毎日欠かさず枕元へ来て一緒に寝るのが習慣だったのだが、ベットに乗ることが出来ず、枕元に来たくて何度もトライしては転げ落ち、最後はすごすごと諦めるその姿が実に悲しかった。

そして拾って枕の横に置いてあげるのだが、ちょっと動くだけでうまく体のバランスが取れずベッドから転げ落ちてしまう・・・

可愛そうでしかたがなかった。

そんな事を振り返りながら、もうその場で楽にしてあげることを決めた。

診察室の中で、家に帰りたそうに一生懸命同じ場所をよろよろぐるぐる回る猫を前に、私と妻は泣いた。(その隣でマイサンはカードゲームで大喜びだったが。2歳児だから。)

そんなわけで、猫は奥へ運ばれて気分が楽になる薬を投与され、最後の薬を投与する注射口をつけられて戻ってきた。
我々に見守られ、まず麻酔の様な薬を注射された後、家族皆に看取られつつ心臓を止める注射を打たれた。

その後数日。そのまま残された猫のご飯台を眺めながら、

その時点での安楽死という自分の判断が果たして正しかったのか


と頭の中で葛藤した。早く決断しすぎたのではなかろうか、と。

体全身が感染症に侵されていたが、猫が苦痛と感じていたかどうかは正直わからない。

治る希望は持てなかったが、最後までかつお節ののったごはんを食べ、私にナデナデされることに喜びを得ていたかもしれない・・・そんな事も考えた。

でも結局私の結論はこうだ。

猫は人間と違うので多分自分の「死」について考えることは無い。
だから心臓が止まるその日まで、ごはんを食べ、無理にでも生きようとするに違いない。例え病気で苦痛であっても。

そこで尊厳死に関わる「クオリティ・オブ・ライフ」という話になってくる。

私自身、自分が人生の最後を迎える時は「安楽死による尊厳死」は現実的な選択肢だと思っている。

すでにその辺の考え方が進んでいるアメリカの一部の州や、オランダ、スイスなどヨーロッパのいくつかの国では尊厳死は合法化されているが、保険料が破綻していく国々の都合も相まって、今後多くの国で合法化されていくのではないかと思う。

私自身もこのクオリティ・オブ・ライフがもはや達成されなくなった時、徐々に沈んでいく船の上で、かついつまで続くかわからない苦痛の中で、まわりに迷惑をかけつつ沈没を待つよりも、「もうすでに人生を達成しきった」と判断した時点で自らの意思で決めることができるオプションを持ちたい、と考えている。

そんな事を考えながら、結局この猫を受け入れたのは私。
そして私のポリシーに基づいて自分で最後の責任を持った。ということで、いろいろ考えず「良しとしよう」という結論に至った。

今は私の枕元に遺灰を置いているが、49日経ったら海に流してあげようと思う。R.I.P ちゃいこ。

2018/04/11

Peroni Nastro Azzurro(ペローニ・ナストロアズーロ):禁酒の国で世界のビールレビュー

どんなビール?


ブランド(銘柄):Birra Peroni SRL (アサヒビール傘下)
生産国・地域:ローマ/イタリア
メーカー:ペローニ
スタイル:ペイル・ラガー
アルコール度数:5.1%


イタリアのお酒と言えばワインだよね?

かつてイタリア旅行に行ってレストランに入ったときも、ワインは飲んだがビールを飲んでいるイタリア人はほとんどいなかった。イタリアではあまりビールを飲まないのだろうか。

ローマの食:イタ飯ファイル パート1
フィレンツェの食:イタ飯ファイル パート2
ヴェネツィアの食:イタ飯ファイル パート3

そんなイタリアだが、私が住んでいるドバイでも、酒屋やバーを含め、比較的どこでも飲めるイタリア産ビールがこのペローニだ。ペローニ以外の イタリア産ビールは見たことがない。

最近知ったのだが、この緑の瓶に白いラベル/赤文字のPeroni Nastro Azzurro(ペローニ・ナストロアズーロ)は、いわゆるペローニ・ビールの上位、 プレミア版にあたるらしい。

だが少なくともここドバイでは、赤いラベルの普通のペローニ・ビールというのは見たことがない。店に置いてあるのは、必ずこのプレミアムという立ち位置のペローニ・ナストロアズーロだけだ。

んで、このペローニ(・ナストロアズーロ)。

数あるペイル・ラガービールの中では私の好きなビールの1つだ。

ところで、このブログでは時々ビールのレビューを書いているのだが、大企業による大量生産ペイル・ラガーのレビューというのは、車のレビューで言ってみれば、軽自動車のレビューをしている感じ?

なんかこう、 そもそもレビューする価値があるのかどうか・・・

などと言ってしまうと 身も蓋もないが、車にフェラーリやポルシェやロールス・ロイスなどレビューに値するハイ・パフォーマンス車があるように、ビール好きなら 英国伝統のエールビールとか、ドイツ系白ビールとか、ニューヨークのブルックリン・ラガー、ボストンのサミュエル・アダムスの 様な小さいブリュワリーで 醸造されるテイスティなラガービールとか、いわゆる地ビール的な、 そういったハイレベルなビール達こそ本来「レビューすべき」なのかもしれない。

だが何故か大量生産ビールばかりをレビューしてしまっている私・・・

ペローニ・ナストロアズーロを飲んでみた勝手な感想


イタリアと言えば何を思います?

デザイン大国、ファッション先進国、高価なブランド品、ルネッサンス芸術家、情熱のオペラ、世界に名だたる食、長髪でカッコいいプロサッカー選手、美人すぎるローマ市長・・・

などなど非常に尖っているイメージだ。

ちなみに私の車はイタ車。

何が良いかって言えば、日本のメーカーではまずあり得ない洗練された、かつエロさを感じさせる魅惑のデザイン。そして「走る楽しみを追求する」というコンセプトを常に見失わないその姿勢・・・

だが信頼性と機能性、 生産性と効率性にはあまり気を使わない。(最近のはそんなに悪くないが)

そして走りはクセがあるが一旦ハマると辞められない。そんな感じの魅力。

そこでこのペローニ。

イタリア語表記しかしていない瓶のラベルは、私の車の燃料ゲージが"Benzina"と書いてあるのと一緒で「イタリアンだ」というプライドを感じさせるのだが、グラスに注いだ時の泡はすぐ消えてしまうためセクシーさには欠ける。

全体的にこぢんまりとまとまっていて、格別な風味豊かさあるわけではなく、でも程よく苦味が効いていて、決してテイスティとは言わないが、クセは強くなく、冷やすとキリリと美味しく、何処で何の料理と一緒に飲んでも悪くない・・・

軽いビールだが、アメリカ大量生産ビールの様に軽さが気になるわけでもなく、そこそこハイレベルにまとまっていて結構いける・・・

どこから見ても及第点。

とにかくクセが無くて飲みやすい。こぢんまりとうまくまとまっているのだ。

そのバランスの良さが安心して飲める私の定番ラガービールの1つである理由なのだが、これはどうも私の中のイタリアのイメージに合っていない。

こぢんまりとまとまっていて、どんな場面にも対応する機能性があり、格別テイスティでもないが及第点レベルにテイスティでクセが無く、マジョリティーの要求を満たしてくれる・・・

なんかこう、アルファ・ロメオというよりはトヨタ・カムリ。

日本の居酒屋での おっさん達の「とりあえずビール!」にも対応できてしまう機能性だ。

そんなイタリアらしからぬ魅力を備えたビールがこのペローニ・ナストロアズーロなのだ。

世界のビールレビュー

2018/04/09

ポルトガルの旅その7:ポルトの食

ここでは歴史情緒溢れるポルトガル第2の都市、ポルトの食事についてまとめたいと思う。

ポルトでは、ポルト名物「フランセジーニャ」を食べたいと思っていた。
食パンに、何十にも重ねられた肉とハム、そしてこってりしたチーズを加えてギュウギュウにプレスし、さらにトマトソースもかけちゃう、という日々のジム通い努力を一気に無駄にする高カロリー&高コレステロールな一品。

シントラ旅行時のガイドさんに、ポルトでフランセジーニャのおすすめの店はどこか、と聞いたらリベルダーデ広場の近くにある"Cervejaria Brasao Aliados"が良いと教えてもらっていた。

このガイドさんには、リスボン近郊の海辺の都市・カスカイスで魚市場に隣接する最高に美味いレストランに連れて行ってもらったが、彼はかつてテレビ局で働いていたという話で、ポルトの美味しい店など取材で回ったことがあるんだそうだ。

一方、ポルトで宿泊したホテルアパートの管理人の兄ちゃんが「ポルトの事なら何でも来てくれ」と言うんで、妻が一応フランセジーニャのオススメの店はどこか、と聞くと、同じく"Cervejaria Brasao Aliados"が良い、とのご返答。

フランセジーニャを食す店は決まった。さっそくポルトに到着した昼メシはこの店に行く。

だが・・・

満席で入れなかった。

我々が住むドバイでは満席でレストランに入れない、などという事はまずあり得ない。久しぶりに味わう人口密度が高い感覚。

どうもこのレストランは人気店のようだ。

週末だったので次の日も混み合うことが予想され、機転を利かせた妻が次の日の昼食に予約を入れる。

そしてしょうがないので他のレストランを探すのだったが、リベルダーデ広場近辺のレストランは、良さそうなところはどこも満席で「数時間待ち」と言われ、かといってマクドナルドやハードロックカフェ、何処にでもありそうなサンドイッチ屋には入る気にならず、結局、見た目しょぼい、お客さんも少ない、かつZomatoの評価も中のやや下、という湿っぽい感じのポルトガル料理店に入ってみる。

名前すらも忘れてしまったこのレストランにて、シンプルなポルトガル料理、旅行中何度も食べてるバカリャウ・コロッケと、イワシを揚げたやつ、そしてトマトリゾットの様なものを注文。


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まったく期待しない、やっつけランチだったのだが・・・

これがけっこう普通に美味しかった。(まあ我々の「おいしい」のハードルはそれほど高くは無いのだが。)
しかもグラスワインが1ユーロちょっとでオシャレな店の3〜5分の1の価格。

このなんとも垢抜けないレストランを経験したことで・・・

ポルトガルのレストランは人気店ではないレストランでも普通にレベル高い


という事実を発見。
または、どこで食べても「日本人の口に合っている」と言うべきか。

それから、今回前述のポルトガル人ガイドさんに教えてもらった「美味しい店」は、結構日本のガイドブックに乗っている店も多く、日本人旅行者にとってはガイドブックに載っている店にそのまま行けば良い、ということも発見だった。

というのも以前イタリア(ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア)に行ったときには、とにかくガイドブックに載っている店は観光客をナメているのかパスタがフニャフニャだったりでイマイチだった。
逆に日本や英語のガイドブックには載っていない、地元の人に教えてもらったレストランの方が圧倒的に美味しい、という事を体験していた。

ローマの食:イタ飯ファイル パート1
フィレンツェの食:イタ飯ファイル パート2
ヴェネツィアの食:イタ飯ファイル パート3

ポルトガルではガイドブックの取材班が優秀なのか、それほど選択肢が無いのか、ガイドブックに載っている店に行けば美味しい料理が食べられる様だ。

タコの天ぷらカーザ・アレイショ


この店は前述のガイドさんにも勧められたが、日本のガイドブックにも載っている店だ。

ここのシグネチャー・ディッシュはこれ。



タコの天ぷらとタコご飯。
うまい。

でも日本人にとっては特別びっくりはしない味かな。

そしてもう一品頼んだのはコレ。




ポルト風モツ煮込み。

ポルト伝統の料理だとガイドブックで見たので、誰でも美味しく食べられるものなのだろうと予想して注文したのだが・・・

これは失敗だった。

結構大きくぶった切りにした内臓がごろごろ入っていて、それほどモツ好きではない私にはとても食べられる代物ではなかった。かなりクセのある一品。

この有名店カーザ・アレイショ(Casa Aleixo)は、観光の中心地からはちょっと離れたカンパーニャ駅近くにある。
レストランではカード支払いができなかったため、200メートルほど離れたATMにキャッシュを引き出しに行くハメに。

まわりを観察すると、夜はあまり人気のないエリアで、近所に開業しているのは酔っ払いが多くいるバーのみ。
ATMマシーンに行くと、私の前に操作していたおっさんは酔っ払ってカード忘れていくし(声かけてカードは持って行ったんだが、何やら様子が怪しかった)、外でウーバーを待っている間にガラの悪そうなおっさんに声かけられるなど(まあ声かけられた内容は普通の会話なんだけど)、あまり良い雰囲気のする場所ではありませんでした。参考まで。

ポルトと言えばポートワイン


ドウロ川上流で作られたポートワインは川を下って、ポルトのヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアに集積するワインセラーにて貯蔵される。

われわれはそのワインセラーの1つ、CALEMというメーカーで内部の見学と試飲をした。

ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには60軒程度のワインセラーがあるらしいが、ここを選んだ理由は簡単。
前日乗ったホップオンバスのチケットに含まれていたからだ。




出されたワインは白と、ルビーという赤とはちょっと違うタイプのもの。

ブランデーで味付けされるという甘めのポートワインは、ドライなワインが好きな私の好みでは無いのだが、ここで試飲に出されたものは結構モノがいい様で、しつこい甘さではなく非常に美味だった。

買っていってもいいかな、とも思ったが、残念ながらランチを予約したCervejaria Brasao Aliadosに行く時間になってしまい、買い物をしているヒマはなかった。

ポルト名物フランセジーニャにありつく


前日来たが満席で入れなかったため、予約して出直して来たレストラン、Cervejaria Brasao Aliados。
人気店だけあって店の雰囲気も良い。ビールのグラス(コップ)からしてオシャレさが漂う。


そしてねっとりしたチーズが糸を引く、ボリューム感タップリのフランセジーニャ。


写真だけでは伝わりませんが、かなりデカイです、これ。

フレンチ・フライ(フライドポテト)も一緒に頼むか聞かれましたが、カーボ容量とカロリーの高さが危ない領域なのでそれは止める。
本来は、残ったトマトソースにフライドポテトを漬けて食べるらしい。凄いカロリー。

味はこってり。で、うまい。


こちらの海老料理もこってり。で、うまいよ。

この店もそうだが、ポルトガルのレストラン名前によく付いているCervejariaというのは、いわゆるビールを出す店、ビア・レストランのことなんだそうだ。

というわけでビールに合うこってり味なのだろうか・・・

ここまで何日もポルトガル料理を食して思ったのだが、ポルトガル料理は、高い店、安い店、どこで食べても奇をてらった感が無く、シーフードの味をよく知っている日本人にはびっくりするような味ではなく素朴だが、何を食べても外すことはなく美味しい。

シンプルで素朴。そして素材の味を活かした料理、といったところか。味付けは比較的優しい味付けが多いと感じた。

そしてガイドブックの店でも安心して美味しく頂ける。

日本のカステラはポルトガルから


私はあまり日本のカステラは好きではない。だがカステラのルーツだというパンデローはねっとりしてそうで美味しそう。

そんなわけでカフェでパンデローを物色したが、たまたま入ったカフェではパンデローは無い、という。
しょうがなく他に気になったお菓子を「これは何?」と聞くと「ただのケーキだ」という回答。

とりあえず食べて見ると・・・

これが日本のカステラにそっくりの味だった。パンデローでは無いようだが。



ベレン(リスボン)のパステル・デ・ナタ(エッグタルト)もそうだったが、ポルトガルでは卵をふんだんに使ったお菓子が多いようだ。卵をふんだんに使ってスポンジケーキの様に作ったものが日本のカステラの原型、ということなのだろうか。

旅行のシメは素朴なポルトガル料理で


最後の食事はポルトの最新の食スポットだという、観光エリアからはちょっと離れた"Bom Sucesso Market"という場所にやって来た。リスボンのタイムアウト・マーケットにも似たフードコートタイプの食のスポットだ。

この近辺まで来ると、世界遺産的な町並みは無くなり、普通のヨーロッパの都市、という趣。

Bom Sucesso Marketは、観光客向けというよりは、普通にポルトに住んでいる人たちが食事に来ている場所のようだ。

だが、出店している店は、インターナショナル・クイジーヌという感じで、残念ながら「ポルトガル料理」を感じさせる店がない・・・

そんなところ、前述のガイドさんが教えてくれた店が近くにある、と妻が言う。
そこで家族3人歩いてやって来たのが"Cervejaria Galiza"という店。ロケーションからして地元感漂う店だ。


まず注文しようとすると、ちょっと待て、と言う。

英語を話せるスタッフを呼んでくるらしい。

どうも英語を話せるスタッフが1人しかいないようだ。他で行った店はすべて英語で問題なかったが、ここはあまり観光客が来ることを想定していないらしい。

ここで頼んだのは、スタンダードなポルトガル料理であろう、バカリャウ・コロッケを含む揚げ物各種とポルトガルビールのスーパーボック。

値段からしてグラスワインと予想して妻が注文したドウロ原産ワインは瓶で出てきた。太っ腹。




そしてシンプルにオリーブオイルと酢に漬けて玉ねぎを添えたタコのマリネ。




メインにイカ焼きとアンコウ&海老のリゾット。



イカの焼き加減がいい塩梅。
 




どれもシンプルかつ素朴だが美味しい。なんかこう、家庭料理という感じで、日本の地元の美味しい居酒屋に入っている感じ。

そんな素朴さがポルトガル料理の良いところなのだ、と実感しました。

最後に。ポルトガルではイワシの缶詰が有名で、街中や空港で見かけるこの遊園地のような外観のお店はイワシの缶詰屋さんです。




その他のポルトガル旅行に関する記事は、
ポルトガルの旅その1:丘とシーフードの街リスボン
ポルトガルの旅その2:リスボン旧市街地とベレム地区&食
ポルトガルの旅その3:シントラからカスカイスへ行って海鮮料理
ポルトガルの旅その4:リスボン・アルファマ地区とロシオ広場のクリスマス市
ポルトガルの旅その5:ポルト①世界遺産の街並み
ポルトガルの旅その6:ポルト②ドウロ川クルーズ&カイス・ダ・リベイラ

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