高級リゾートとの対比がとても面白いモルディブ共和国の首都マレ

日々の疲れを癒やすため、世界的セレブリゾート、モルディブにやってきた我が家であったが、私自身はモルディブのローカルな人々や街を見たいと思っていた。

我々が宿泊したHard Rock Hotel Maldives(ハードロックホテル・モルディブ)は、マレ市から近いところにあり、マレ市観光(半日)というアクティビティがあったので参加することにした。

ハードロックホテルから遠くに見えるマレの街↓


高速船なら15分程度で到着だが、ダウ船で揺られること40分。船酔いですっかり気分悪くなったころにマレの港に到着。

モルディブ人は人種的にはインド系


ローカルモルディブ人は人種的には南アジア人(インド系)。私が住むドバイにもインド人が多いので、マレ市はとても親近感の湧く、悪く言えば私にとっては一見あまり驚きのない場所だった。

マレ港からはガイドのおっちゃんが見どころを徒歩で案内してくれる。

おっちゃんは英語は堪能で日本語もちょっとOK。日本人観光客が来ると担当するらしい。我々との会話は英語のほうがスムーズだったので英語で落ち着く。

普段は中国人観光客が圧倒的に多いらしい。COVID-19で政府が中国からの観光客を完全にシャットアウトして安心した人が多いようだ。(だがその後コロナは世界的パンデミックに発展したため、観光業が頼りのモルティブのダメージは相当なものだろう)

マレ市が所在する島は、端から端まで最も距離が長くても直線で2kmしか無い。地図で見ればわかるが東京の皇居の方が遥かに広いのだ。そして見どころはほぼすべて一箇所に集まっている。よって徒歩で観光。

この狭い島内に実に20万人以上が生活しているため、マレは世界で最も人口密度の高い街と言われている。



狭い道を多くのスクーターが行き来する。

やはりこういう国では車の所有には高い関税がかかるため、車を所有できるのは一部の金持ちだけだそうだ。 そして日本車(たぶん中古車)が多い。

町中には南国なだけあって比較的カラフルな建物が多い。これは大統領府。


観光を始めて程なく、マイサン4歳児がアイスクリームを食べたい、というので町中のアイスクリーム屋に入る。

ここで物価がバカ高いことを目の当たりにする。ドバイの結構物価は高めだが、モルディブはそれ以上に高い。

物価が高いのは観光客向けのリゾートホテルだけ、というわけではなく、マレ市内のローカル向けの店でも物価は普通に高いようだ。やはりリモート地の島国、ということで流通なども加味すると必然的に価格が高くなるのだろう。

モルディブ共和国はムスリムの国


南インドから中東にかけ、インド洋に面する国々・人々はイスラム教を信仰する人が多い。

モルディブもしかりで、町中には17世紀に建てられたというモスクが存在している。

このモスクはコラール(サンゴ)で出来ていて、なるほど近くで見て触ってみるとサンゴの感触だ。結構固くてコンクリートばりにしっかりしていそうな感触。


ちなみにモルディブにはモルディブ語がある。見かけはアラビア語に似ているが、アラビア語とは共通点はあまり無いらしい。

ただし多くの人はインドと同様に普通に英語でコミュニケーションを取ることが多いようだ。

上記古いモスクのすぐ近くには、ガイドのおっちゃんいわくUAEが金を出したという新しい立派なモスクもある。


ちなみにモルディブの空港に到着して船に乗ると多くの人が目にするであろう、やたらと近代的で青すぎる、ダースヴェイダーが出てきそうなモスクもマレ市にはある。



着々と世界征服を企む中国の影響はここにも


インフラ投資に気前よく金を出し、それをネタに後で旨味を吸い尽くす(最終的には占領する?)のが中国のやり方だが、モルディブにもしっかり中国共産党の布石が打たれている。


マレ市と国際空港が所在するフルフレ島を直結する"シナマレブリッジ"。その名も「中国マレ橋」だ。

いずれ中華人民共和国モルディブ省になってしまわない事を祈りたい。

非常に素朴なマレ市


マレ市の中心地には生鮮マーケットとフィッシュ・マーケットも所在するため、本当に徒歩圏内に見どころは集中していた。


マレ料理と言えばツナ(マグロ)らしい。
魚市場では小ぶりのツナが大量に売られている。


こうやってマレ市のローカルの生活を見てみると、ハネムーン観光客が好むリゾートアイランドとのギャップがすごくて非常に楽しい。

もしモルディブを訪れることがあれば、ぜひローカルの人々の生活を見てほしいと思います。

マレ市でも撮影してきたVRフッテージに自分の音楽をつけてビデオを作成しました。(VRヘッドセットでの視聴をお勧めします。)
モルディブの首都マレの雰囲気を味わいたい方は、ぜひ以下のビデオをご視聴下さい。


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