ヴァル・ディ・ノートの小さな街、ノート(Noto)におやつを食べに行く|シチリア④

今回のシチリア旅行では、世界遺産であるヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式のいくつかの街々を、シラクーサを拠点にレンタカーで訪ねた。

そのうちの1つがノート(Noto)という小さい街だ。ベージュ色に統一された町並みは落ち着いた雰囲気を漂わせている。

シラクーサと同じく、ここでもメインストリートは歩行者天国になっており車が走っていいないため、人が発する以外のノイズがまったくない。

普段生活している自分の環境とは全く違う雰囲気を漂わせていて不思議な感覚。

シチリア・ノートのサン・フランチェスコ・アッリンマコラータ協会

ノート最大の見どころはニコラチ通りにあるニコラチパレス(ニコラチ館)のバルコニーに装飾されている彫刻だ。

ニコラチ館のバルコニーに装飾されている彫刻

結構デカくて存在感のあるダイナミックな彫刻。

だが、この見どころ以上に有名なのがニコラチパレスのすぐ近くにロケーションしているカフェ、その名もカフェ・シチリア(Caffe Sicilia)だ。

われわれが滞在するシラクーサからノートへは車でたったの30分強。

なのでカフェ・シチリアへおやつを食べに行くことにした。

グルメ系番組によく取り上げられる有名店:カフェ・シチリア(Caffe Sicilia)


カフェ・シチリアは、日本では知られていないかもしれないが、英語でシチリアを紹介するグルメ系番組/ドキュメンタリーではよく登場する有名カフェだ。

多分このカフェは、ドゥオモやレアーレ門など、ノートのどの見どころよりも名前が知れているのではないだろうか。

ある意味カフェ・シチリア自体がノートの観光スポットとも言える。


ノートの目抜き通り、ヴィットーリオ・エマヌエーレ通り沿い、前述のニコラチ通りと交わる四つ角に位置している。

外の席に座ると、となりの席でこのカフェ・シチリアの店主とお客さんらしきグループが談笑していた。

「今日テレビでザッピングしてたら君の顔が2つのチャンネルで出てきたよ〜」などという英語の会話が聞こえてきたので、多分業界関係者なのだろう。

そんな感じでこの店の主人はなかなかの有名人なのだ。

テレビで見た感じと、隣で談笑中の様子を見てると、カフェ・シチリアの店主は、われわれが考えるティピカルな伊達男的イタリア人とは全く違い、あまり余計なことは言わない職人的な雰囲気を漂わせていて、日本人的「職人」の雰囲気を醸し出している。

そんな主人の店:カフェ・シチリアが有名な理由は、シチリアの素材にこだわり、ラボ(実験室)と呼ぶ地下キッチンにて開発されるレシピだ。グラニータやジェラート(アイスクリーム)がおススメらしい。

というわけで、マイサン(3歳児)が選んだチョコレート・アイスクリームと、地元で生産する素材からこだわっているというアーモンド・グラニータを注文。

アイスクリームやグラニータを食べるには若干寒かったがここでくじけるわけにはいかない。


なるほど。シンプルだがアーモンドの風味が強烈で美味しい。


一方チョコレート・アイスクリームの方はマイサン3歳児が占領して中々シェアしてくれず、飽きるまで待つ事に・・・

普段チョコアイスなど、ぺろっとしてすぐに飽きてしまうのに、これはほとんど1人で食べてしまった。そんなに旨いんか?

最後の方で飽きてきたらしく、

「ナウ。ユーキャン・トライ・ディス!」

などと偉そうに言ってきた。生意気な。

どんなもんか食べてみると、けっこう強力に大人な味の苦み走ったチョコ味。3歳児のくせにどこが好みだったのか非常に不思議。

これも素材にこだわってそうなチョコレート・アイスクリームだった。

これ以上のアイスクリームは寒すぎたので、他の味は頼まなかったのだが、シチリアならではのピスタチオ・ジェラートとか、レモンやオレンジ味のグラニータとかきっと美味しいに違いない。

ここでシチリア特有のお菓子、カンノーロを注文。



カンノーロはカフェによって全く味が違うので面白い。

カフェ・シチリアのカンノーロは、周りがサックリと軽めに揚がっていて、中はそれほどリコッタチーズ感がせず、洗練されていてあっさり食べられる感じ? 中々美味しかったです。

それからカフェ・シチリアは有名店だからか店員の対応も非常にプロフェッショナルでした。



小綺麗に整備されているノートの街


少なくともノートの目抜き通り、ヴィットーリオ・エマヌエーレ通りに面した建物はとても綺麗に整備されていて、シラクーサに比べても小綺麗だった。市庁が観光業に力をいれているのだろう。

ノートのドゥオモ

シチリア、ノートのニコラチ通り

ここでは修学旅行・課外活動を行なっているような学生らしき若者が多くいた。

ノートのヴィットーリオ・エマヌエーレ通り

シニア観光客ばかりだったシラクーサとは若干雰囲気がちがう。この日だけたまたまかもしれないけど・・・・

ノート観光に便利な駐車場/駐車スポット


そんなノートの街には、やはり市庁が観光に力を入れているからか、ヴィットーリオ・エマヌエーレ通りが始まるレアーレ門から1ブロックの場所に比較的大きめの駐車場があります。

1時間、2ユーロ。

ここに車を駐車して観光するのが良いのではないでしょうか。



次はチョコレートの街、モディカへ・・・

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世界を旅した旅行記をまとめたページ

シチリア旅行記事すべて
①青い海と7つの世界遺産。地中海に浮かぶ美食の島、シチリアへLCCで
②シニア度高くて安全。ギリシャ統治時代の古都シラクーサとオルティージャ島
③シチリア島が凝縮されたグルメの都:シラクーサの食&おすすめレストラン
④ヴァル・ディ・ノートの小さな街、ノート(Noto)におやつを食べに行く
⑤ヴァル・ディ・ノートの坂とチョコレートの街、モディカ(Modica)
⑥街の景観に息を呑む!ヴァル・ディ・ノートの代表的な街、ラグーサ(Ragusa)へ
⑦ヴァル・ディ・ノートの陶器細工と階段(スカーラ)の街、カルタジローネ
⑧シチリア島のド真ん中。標高948メートルにある平和な山の街、エンナ
⑨ダークでエキゾチックな雰囲気と、大都市ならではの若いエナジーに溢れたシチリアの州都、パレルモ
⑩シチリア名物料理からB級料理まで、いろいろ楽しめるパレルモの食
⑪ティレニア海に面する小さい街、マリーナ・ディ・パティで極上シーフード
⑫安心・安全・清潔な観光地タオルミーナ
⑬セレブな保養地タオルミーナでチープで庶民的な食を

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シチリア島でレンタカーをドライブ中、トラブル発生!|シチリア旅行記番外レンタカー編②
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