午前中、パレルモでちょとしたアクシデントに見舞われた我々は、予定よりかなり遅れてシチリア東部のタオルミーナに向かっていた。
パレルモからタオルミーナへ車で行くにはシチリア島の真ん中、山あいの高速道A19を通るか、北部海沿いのE90を通るかの選択肢がある。
パレルモ行きは山間の街エンナを経由してA19を使った我々は、今回は海沿いのE90を使うことにした。
海沿いの道なので、海岸線の平地を行くような道を想像していたら、結構山岳地帯的でトンネルが多い。独特の地形ではあるが、沿岸ドライブで楽しむ、という予想は完全に外れた。
目的地のタオルミーナまでは3時間半のドライブのため、途中で遅い昼メシ休憩を入れることにした。
こんなときにグーグルマップが役に立つよね。お腹が空いた頃に近辺の街&レストランを探してみると・・・
近所にMarina di Patti(パティ?パッティ?)という名の海辺の街にレストランがいくつかありそうなエリアがある。マリーナだからシーフードが新鮮に違いない・・・
そう思って行ってみることにした。
シーズンオフ感丸出しのマリーナ・ディ・パティ
なかなか平和な感じの街だが、4月頭で海辺は完全にシーズンオフという感じで閑散としている・・・
だけど候補にしていたレストランの1つは営業していた。Trattoria Nereoという店に入る。
わりと本格的なレストラン、という感じの店だ。隣の席には地元シチリア人のご年配グループ。
店主曰く、今日採れたての食材しか出さないんだそうだ。期待大。
前菜に「今日採れたてのシーフード盛り合わせ」みたいなやつと、まだ食べていなかったシチリア名物うにパスタ(Spaghetti ai Ricci di Mare)を注文。
メインを何にするか悩んでいると、メニューには無いが、採れたばかりの魚を「サーレ」で包んでグリルしたスペシャルな料理を今日は出せるから、それはどうか、と店主におすすめされる。
「サーレ」が何なのかよくわからなかったが、多分ハーブで香草焼きみたいな感じなのだろう。とにかくスペシャルでオススメだというのでそれを注文。
シチリア島の新鮮なシーフード料理
前菜に「本日採れたてシーフード各種」。
タコ料理2品に・・・
エビに・・・
ムール貝。
メインにムール貝のワイン蒸しとか候補にしてたが止めておいてよかった。これで十分な量だ。
味付けはシンプルながらどれも素材が新鮮でとても美味しい。
タオルミーナへ向かう運転中だったので、ワインを飲めないのが残念。
プリモのうにパスタ。
美味しい。これは日本人好みな味だ。
しかも冷凍ウニじゃないから風味が濃くて超新鮮。(たぶん)
なぜならウニの殻とトゲがそのまま入っていたから。
そしてメインのサーレで包んでグリルしたブツが出てきた。
なるほど!サーレっていうのは塩のことだったのね。
塩で包んでグリルすることで白身魚のしっとり感が保たれるらしい。多分魚はシーバスだ。
特性ソースで頂きます。
とても満足のいく、この旅一番の食事でした。価格もそれなりだったけど・・・
というわけで、シチリア島は観光客があまり行かないような小さい街でも魅力がいっぱいありそうです。
ドライブでシチリアを周遊するならこういった場所も訪れてみてはいかがでしょうか?
次はヨーロッパを代表する保養地タオルミーナへ・・・
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世界を旅した旅行記をまとめたページ
シチリア旅行記事すべて
①青い海と7つの世界遺産。地中海に浮かぶ美食の島、シチリアへLCCで
②シニア度高くて安全。ギリシャ統治時代の古都シラクーサとオルティージャ島
③シチリア島が凝縮されたグルメの都:シラクーサの食&おすすめレストラン
④ヴァル・ディ・ノートの小さな街、ノート(Noto)におやつを食べに行く
⑤ヴァル・ディ・ノートの坂とチョコレートの街、モディカ(Modica)
⑥街の景観に息を呑む!ヴァル・ディ・ノートの代表的な街、ラグーサ(Ragusa)へ
⑦ヴァル・ディ・ノートの陶器細工と階段(スカーラ)の街、カルタジローネ
⑧シチリア島のド真ん中。標高948メートルにある平和な山の街、エンナ
⑨ダークでエキゾチックな雰囲気と、大都市ならではの若いエナジーに溢れたシチリアの州都、パレルモ
⑩シチリア名物料理からB級料理まで、いろいろ楽しめるパレルモの食
⑪ティレニア海に面する小さい街、マリーナ・ディ・パティで極上シーフード
⑫安心・安全・清潔な観光地タオルミーナ
⑬セレブな保養地タオルミーナでチープで庶民的な食を
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シチリア島でレンタカーをドライブ中、トラブル発生!|シチリア旅行記番外レンタカー編②