ジーナ式寝かしつけを実践してみた/ジーナ式子育て②

前回のコラム:ジーナ式寝かしつけ1:導入編からの続きです。

私ごとではあるが、うちでは昨年末に長男が誕生した。

今日10週目の最終日だったのだが、息子は初めて夜11時から朝の7時まで夜通し眠ることに成功した。朝7時に起こした時点で「お腹すいた=!!!」とギャンギャン泣いたのだが。

実はこれに役立ったのが「ジーナ式」と呼ばれる方法だった。

 

ジーナ式を実際にやってみたら・・・


ジーナさんの本によると「とにかく早くスケジュールを始めるのが良い」と書いであったので、さっそくスパルタ式に帝王切開入院中の段階から始めようと思ったのだが、あっさりと妻に却下された。まあ、子育ては夫婦2人でやることなんで・・・

この辺の調整も重要ですよね。

このジーナ式寝かしつけ、はっきり言って生まれて数週間の最初のうちは楽です。お腹が空いたら泣く→お腹がいっぱいになったら寝る、の繰り返しなので、それを大体のスケジュールでこなせばよろし。

周りの友人からは「最初の1か月、実家からヘルプなしで大丈夫なの?」と言われましたが、全然大丈夫でした。逆に私の母や義理の母が我々が住むドバイに来てしまったら、面倒を見なければならない人間がもう一人増えてしまい逆に大変だったかと。

それでも子育てが大変になってくるのは、赤ちゃんが周りに反応し始め、脳が発達してくる段階に従って状況が変化してくる頃、1ヶ月後くらいからだったかな。

時々夜中に泣き出して一晩に複数回起こされました。
深夜12時から2時過ぎまでギャン泣きし、何をやっても泣き止まないので、もううんざりしてほったらかしにしたら10分後には寝てた・・・
なんて事もありましたね。

でも慣れてくると、ほとんどの場合夜中(午前12時から朝7時まで)に起きるのは1回だけ。

それも最初のうちは午前2時~3時ごろ、徐々に遅くなっていって最近は午前5時から6時くらい、とほぼ必ず同じ時間に泣き出します。
毎日決まったパターン、決まった時間に起こされるのは、親としては結構体力的には楽です。 (ちなみにうちでは完全母乳で、起きて授乳するのは妻の仕事なので私は楽ちんなのですが。赤ちゃんとベッドルームは一緒にしているので起こされはします。)

それから「ジーナ式寝かしつけ」と日本では呼ばれているようですが、ジーナさんの本で実践するのは「寝かしつける方法」ではありません。 「寝かしつけをしなくてもよい方法」です。
生まれて間もなくからこのメソッドをやってきたうちの子の場合、寝かしつけをする必要は全くありませんでした。ベッドに横にしておくるみで包んであげると勝手に寝るので。

それでもうちの息子はなぜかお昼寝が苦手で、3〜40分ごとに起きてギャン泣きします。逆に夜7時の就寝時と、授乳後の夜11時過ぎの就寝時はスカッと寝ます。まあ、夜寝かすことが目的だからいいかと。

もしかすると昼と夜との違いが体で分かってきているのかもしれません。赤ちゃんによって状況も違うのだと思います。

そして2ヶ月経つ頃、夜には「お腹すいた」よりも「眠たい」が勝り始めてきた様子で、だんだん寝る時間が長くなってきました。
そして最終的には「寝て気付いたら(赤ちゃんが泣く前に)目覚まし時計が鳴った」という結末です。

ところでこのジーナ式。最初は「赤ちゃんにリズムが必要だから」という思いで始めたのだったが・・・

実際は親の生活にリズムが出て非常に子育てをやりやすい環境になる、というのが意外な発見でした。

例えば、子供の昼寝時間や就寝時間が毎日決まっていると、親の自由時間もおのずと決まってきます。その時間にまとめてやりたい事が出来るわけだし、赤ちゃんから目を離してもOK(とは言っても完全にほったらかしにするわけでは無いですよ)な時間が1日に必ず何回かできるわけです。

というわけでジーナ式子育ては、我が家にはとても合っていると思います。

もちろんうちの息子は月齢にしては非常に大きく、体重が増えすぎなくらいだったので、結構安心してスケジュールを進められた、ということもあります。

それから赤ちゃんの性格にもよるかもしれませんね。うちのはあまり神経質ではありません。哺乳瓶でも乳首でもお構いなしだし、コリックのような症状もありませんでした。眠い時はどこでも寝ます。

ジーナ式、成功のカギはパパの積極的な育児参加?


「成功のカギ」と偉そうな事言ってますが、うちの息子が今日初めて朝まで寝た、というそれだけの実績です。

まずは女性を敵に回してしまうような言い方ですけど、母親は自分の赤ちゃんの事になると非常に感情的になりやすいと思います。よってお父さんが冷静にジーナ式のコンセプトを理解し、冷静に実践することを奥さんに説明するのが成功のカギだと思います。

ジーナさんの本には、「赤ちゃんが、お腹が空いているわけでもないのに寝ることができずに泣いている場合は、厳しく対応します。しばらく観察しましょう」(シンプルに言えばほっとけということ)、というくだりがあります。

ところがお母さんは、赤ちゃんが泣きだすと心配で抱っこして寝かしつけたり、おっぱいをあげたりしてしまう。本来はしばらく待っていると自分自身で寝付くことが多いのに。
(まあ、日本の住宅事情で泣かせておけない、という状況もあるかもしれませんが)

よってそれをパパが冷静に待つ時かどうかを諭してあげるのが重要だと思うのです。

木を見て森を見ず、にならないことが重要ですね。ゴールは最終的に朝まで寝てくれる環境を整えることであって、昼のお昼寝時間の上限がどうのこうの、ミルクか母乳か、量がどのくらいか、など昼のスケジュールをキッチリこなすことが重要なのではありません。

そこで「父さんのありがたい話」を聞いてもらうためには、普段からオムツ替えを手伝ったり、子供をあやしてあげたりといった積極的な子育て参加でパパの存在感を高めておく事は重要ですよね。

でないと、何もしないくせにエラそうな事言うな!と一蹴されてしまいます。

ちなみに月齢が2ヶ月くらいになってくると、うちの息子の場合は、お腹が空いている時の泣き方、眠れずにグズっている時の泣き方の違いが明確になってきました。よって泣いてもとりあえず放っておくタイミング、というのが徐々にわかってきます。

「父さんのありがたい話」以外の所感としては・・・

赤ちゃんのことなので当然スケジュールが思い通りに行くわけではなく、「まあ、こんなもんでいいかな」程度でやれば良いのではないかと。
スケジュール通りにやらなければ、とプレッシャーをかけない。
特に10分、20分程度の違いは大した問題ではありませんでした。うちの子の場合。

友達家族と会ったりで、1日スケジュールが狂ったくらいでも慌てなくて大丈夫。(でした。うちの場合は)
スケジュールに固執するあまり友人を失わないようにしたいですよね。

それから赤ちゃんは日々成長していて、毎日行動は違うので、細かいことを考えすぎない。

例えば昨日できたのに何で今日はできないんだろう、と答えを探そうをしないほうが良いのではないかと。結局赤ちゃんが泣く理由や原因は、頑張ったところでわからないことが多いので。

以上、ジーナ式をうちで実践してみて2ヶ月半、朝まで通しで寝たとこまで来た感想です。


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その他のジーナ式に関する記事は、

ジーナ式寝かしつけを導入してみた/ジーナ式子育て①
ジーナ式寝かしつけを実践してみた/ジーナ式子育て②
ジーナ式子育てその後(現在生後4〜5ヶ月)
ジーナ式子育てその後(現在9ヶ月〜10ヶ月)

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