幼児連れに優しくない日本
旬の味、松茸
しょうもない民放テレビのワイドショー
健康保険無しで救急病院へ
飛行機から眺める富士山 |
日本について思うこと① 日本を含む東アジアはどうも幼児連れにやさしくない
今回の日本帰国は台北経由で日本へ帰ったのだったが、
メシ、スイーツ&小物の街、台湾へ
そして昨年はマカオ&香港経由で日本行きだったのだが、
マカオに行って異国情緒に浸る(ベビー連れで)香港①:ベビー連れでチムサーチョイ
日本を含めた東アジア。どこでも思うのは、私が住んでいるドバイに比べ本当に幼児連れ/赤ちゃん連れに優しくない社会だ、ということ。
ちいさい子連れの家族に対するインフラ&人々の心構えが整っていない。
例えばドバイでは赤ちゃん/幼児連れには、優先席だったり、優先順位があったり、できるだけ幼児連れ家族には負担を掛けない様な工夫が生活のあらゆる場面でなされている。
べつに日本を含む東アジアの文句を言いたいわけではなく、単純に東アジア諸国は幼児連れに優しくない社会だ、と言いたい。
世界の他の地域に比べても東アジアは特にその傾向が強いと感じる。多分儒教の「年上を敬う」の悪い面が、そして「男尊女卑が根強く根底にある社会=女性の意見が反映されにくい社会」であることがそのような形で出ているのかもしれない。
赤ちゃん/幼児連れで行動することを実際に体験しているお母さん/お父さんは感じていると思うが、小さい子連れで行動するのはなかなか大変だ。
だが社会はそれをほったらかし。子供を産んだのは自分なんだから自己責任だ、というのが日本では主流の考え方だろう。
ドバイで人口比率の高いアラブ人や、インド人、パキスタン人などの人たちは、基本的に「子供は神様からの授かりもの」「子供はコミュニティの皆で育てる」という考え方が浸透しており、他人の子供に対してもやたらとフレンドリーだし、優しい。
社会のシステムも人々も子供に優しいのだ。
一方の日本。
最近では、妊婦が病院で治療を受けると高い料金を請求される「妊婦加算」に批判が集まったばかりだが、子供はコミュニティの皆で育てる、という観点があれば、そもそもこの様な税法は導入されないだろう。
そのシステムを決めるのが、仕事が忙しくオムツ替えもやったことがない官僚や医師のおっさんたちだからしょうがないのだろう。
まずは父親も積極的に育児に参加する社会になるか、多くの女性が官僚や政治家として社会の中で大きな声を持つ国ならないと、このまま子供に優しくない社会のままいくのだろう。
少子化が問題だ何だと言われているが、最終的には子供が大人になって税金を払い、日本を支えていく人材と考えて、皆で協力して育てていく、という考え方が必要だろう。だが東アジアでは絶対無理かな。
日本について思うこと② やっぱメシうまい。旬の味、松茸を食らう。
私の実家は長野県。ちょうど帰国した10月上旬は松茸シーズン、という事で松茸を食べに車で山中1時間をかけて上田市の見晴台という松茸料理やへ。
土瓶蒸し
松茸鍋
うまい。だが鍋の肉は固くてイマイチだったので、いっそのこと肉なしでよかった。
その他、松茸ごはんを含んだコース料理で1人5000円位だった。
日本の外食としては高いと思うが、私が住んでいる外食高いドバイの感覚だったら、まあお安い感じだ。
だけど、松茸自体は食感と風味を楽しむもので、松茸本体の量も多くはないのでがっつり食べられるわけでもなく、お値打ちな感じはしない。
この風味と少ない松茸の食感を楽しむために5000円、と考えると自分の世界のモノではないかな、とは感じた。
それが日本のワビサビかもしれん。
でも松茸なんてドバイでは絶対食べられないから良い体験ではあったね。旬の味があるっていうのも日本の様に四季がある国ならではで、いいよね。
私が住むドバイは年中夏だから旬がない。
日本について思うこと③ しょうもない民放テレビのワイドショー
私の実家でも妻の実家でも民放テレビ(ワイドショー)がつけっぱなしになっていて、何となくダラダラと見る羽目になった。
10月上旬に盛んにやっていたのは、オープンしたばかりの豊洲市場への移転。
なぜか「トラブル多発」といったネガティブな報道ばかり・・・
「批判ありき」で番組が作られている感プンプン。イヤな感覚を覚えたのは自分だけだろうか。
何年か前に一時帰国した時には、東京都知事で公費を私的に使ったと責められていた舛添東京都知事を、徹底的に悪者にする偏った報道一辺倒で中身がなく辟易してしまったし、いったい日本の民放は何をやってんのか、と疑問に思う。
毎年一時帰国するたびに「誰かをひたすら批判して溜飲を下げる」的な番組ばかり目につく。ああ、そういえば去年は森友学園のおっさんだった、ひたすら責められていたのは。
アタマの悪い視聴者を喜ばすための番組作りをしてるからそうなってしまうのか。
最近ではゴーン日産元会長を悪者にする報道ばかりらしいが、情報操作的なものを感じてヤナ感じだ。他にもしょうもない番組ばかりで滞在中はEテレばかり見ていた。
もはや日本の民放テレビはNHKとEテレとテレ東と言って委員会だけでいいよ。
こんな番組ばかり作る会社を影響力が強い民放キー局にしておいて良いのだろうか。ライセンス制でこれらの放送局に影響力を与えておくことに意味があるのか?
日本国民を自分のアタマで考えないバカのままにしておく、という日本の国策があるのでは?それをほくそ笑んでいる官僚と政治家が裏にいるのでは?と勘ぐってしまった。
まあ、とにかくジャーナリズムの精神とは程遠い立ち位置にあるのが日本の民放テレビ局だ。
日本について思うこと④健康保険無しで日本の病院(救急)へ行くとどうなる?
これは「思うこと」というよりは体験したことだが。
ドバイへ帰る前日の夜、私の実家でマイサン(2才児)と布団の上で転がって遊んでいると、突然マイサンが腕が動かない、と泣き出す。すごく痛そうな感じではないが、もしや骨折!?ということになって、あわてて実家の家族に地域の救急病院を確認してもらう。
そして夜11時頃に車で救急病院に連れて行く羽目に。
よりによってフライトの前日とは。次の日に帰れないことを覚悟した。
救急病院に到着すると、海外居住者のわれわれは日本の保険には入っていないから実費になると言われるが、それはしょうがない。いくら掛かるかわからないがとにかく見てもらう。
まず若手の先生に見てもらい、次にベテランの先生が来て、マイサンの腕をぐりぐり〜と動かした。
マイサンはギャーギャー泣き出したが、先生曰く治ったはずだから様子を見て、と言われる。
腕の脱臼だった。幼児の脱臼はよくあるらしい。
無事に腕が動き出したマイサンはすっかりごきげんになった。治ると痛くもないらしい・・・
そしてお会計は34000円。高い(のかな、多分)
でも保険なしならだいたい予想していた通りの値段だった。
日本の健康保険に入っていたら3割負担だから支払いは10000円くらいか。
会計は事務のおじさんに書類をもらい、それを自動支払機で払う、というシステムだった。
エモーショナルな患者の家族と直接やり取りせず請求できるためのシステムだろうか。
我々のドバイで入っている健康保険は、外国人が多いドバイを反映してか、米国以外の全世界の医療をカバーしている保険の為、日本の病院でもらった書類を提出してすぐに医療費が返ってきた。
その保険を利用するとAED50(1500円)だけ支払い義務なので、結局日本円にすると32000円以上返ってきたのだった。先に現地で実費を払っておかなければならない、ということだけがマイナスだ。
ドバイで我々が入っている保険は、30代までなら日本の健康保険代金とさほどかわらない。
だが年を取れば取るほど病気になる確率も高いため、それに応じて保険料も高くなっていく。
弱肉強食の世界だが、少子化で若者が減る一方で、老人が圧倒的に増える日本でも今の日本の皆保険制度を続けるのは難しく弱肉強食システムに移行する日がいずれ来るかもしれない。
というわけで以上、今年一時帰国して日本について思ったことでした。
どうも批判的になってしまうのは、私が真のリベラル精神の人間だから、ということで勘弁して下さい。
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