我が家の学校(インターナショナル・スクール)選び in ドバイ

前回は、マイサン(もうすぐ3才)の来年9月からスタートする学校選びについて&ドバイの教育事情について、私の勝手な意見を交えて書いた。

ドバイの学校(インターナショナルスクール)/教育事情 

今回は、我々夫婦が候補に挙げ、実際視察した学校について情報共有したいと思う。


一般にドバイで評価の高い学校のうち、特に入学するのが大変と言われているのは、Non-Profit School(非営利運営の学校)だ。JESS (Jumeirah English Speaking School)やDESS (Dubai English Speaking School)などが挙げられる。これらの学校はドバイでは歴史もあり、非営利ということで価格もリーズナブルなことから申請者が殺到する学校だ。

だがこの2校は我が家のリサーチによると、(おそらく)ブリティッシュネスが強い。
英国風過ぎない学校に入れたいことは前回書いたばかりだ。

それからこれらのNon-Profit Schoolでは、エミレーツ航空など地元ドバイの大企業の社員の子弟を優先するシステムもあることから、それらのコネが無い家庭の子供は長いウェイティングリストで待たされることになる。

いっぽう、ドバイの学校の最近の傾向として、学費は高いが、その財力をフルに活かして施設や先生を充実させ、金にモノを言わせて評価をメキメキと上げる学校が複数台頭してきている。

少し語弊はあるが、ドバイでは何かと金額とクオリティが比例している事が多い。

なので学費の高さを受け入れられるなら、ウェイティングリスト100人待ちの状況で祈らなくても、いわゆる「良い学校」に入れられるチャンスは結構あることがわかった。

では、以下は完全に私の主観による感想であるが、実際にリサーチして見学した我が家の候補の学校について・・・
(順不同)

Nord Anglia International School Dubai(ノード・アングリア・ドバイ)


Nord Anglia(ノードアングリア)は世界中に展開し、NASDAQに上場しているNord Anglia Education Incによって運営されている学校で、完全に教育をビジネスとして行っている。

ドバイ校は2014年開校とまだまだ新しいが、ノードアングリア発祥地である本国イギリスをはじめ、アメリカ、またシンガポールや香港、中国、マレーシアなど、教育熱が高まりつつある国々にすでに学校を開校させている、国際志向という点では注目の学校だ。

上場していて資金力があるからか、豪華な施設に圧倒される。オーディトリアムはアメリカの最新の大学のようだ。

最も下の学年、3才児が入るFS1の施設やおもちゃすら、非常に質が高い。

言ってしまうと申し訳ないが、日本のように国の税金のみで運営される幼稚園・保育園の施設とは比べることすらアホらしくなってしまう。
金の有無でこれほどの違いがでてしまう、という事を実感する無慈悲で圧倒的な違い・・・

ちなみにノードアングリアはニューヨークの有名なパフォーミングアーツの単科大学、ジュリアード音楽院、ボストンの有名な工科大学、MITと提携している、というのも売りだ。教育熱心な親御さんのかゆいところに手が届く戦略だ。

英国人で固められた先生たちは皆身だしなみもきっちりしていて、すべてが「金かかってます」という感じのフラッシーな雰囲気。

ところでカリキュラムは日本の中学に相当する学年までは英国式、大学受験に備えるシックスフォームという2年間のコース(日本の高校2,3年)ではIB(国際バカロレア)を採用する。

最終的にIB(国際バカロレア)資格がよいのでは、と思っている我が家にはピッタリのカリキュラムだ。

だが学費は高め。3歳児の教育にAED62000(200万)/年間、程度からスタート。もちろん学年が上がるほど高くなっていく・・・

ちなみにドバイのノード・アングリアからは、まだ新しい学校のため大学へ進学した学年はいない。
だが、世界のノードアングリア卒業生の進学先は、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、香港大学、ニューヨーク大学など錚々たる顔ぶれ。
日本の大学では一応慶應義塾大学がリストされている。

ドバイの教育官庁KHDAの評価にも「将来的にアカデミックな点で期待ができる」的なことが書かれていた。
生徒も1クラス20人までというこだわり。(ドバイでは30人程度まで許されている)
アフタースクール・カリキュラムも充実しているところも魅力だ。

それからドバイではスタンダードな語学教育、アラビア語やフランス語以外に、マンダリン(中国語)の教育をオファーしているところも魅力だ。

私は別に中国が好きなわけではないが、中国語をマイサンに習わせたい理由はこちら↓

台湾留学させて中国語と日本語の漢字を一気にマスター?

しかし・・・

マイサン2才児の今の段階で、将来的に勉強ができるのか、そもそも勉強好きになるか、今の段階で判断するのははっきり言って無理。

幼稚園レベルから高い金払って、有名校へ通わせ、10歳位になったら勉強全くダメ、そして自分に対する自信を完全に失ってしまう、なんてことになると教育上良くない。

ちなみにこのノードアングリア・ドバイは英国国籍の生徒がもっとも多く、73カ国の子どもたちが学んでいるらしい。一見白人が多い学校、という感じだった。

Kings' School Al Barsha(キングズ・スクール・アル・バーシャ)


Kings' School Dubaiは昔から評価の高いプライベートスクールで、このアル・バーシャ校は2014年開校に新しく開校した兄弟学校だ。

ここを候補に挙げた理由は、評価されている学校ということもあるが、我々の家からもっとも近い、というのも理由。

FS(プリスクール)〜プライマリー、その後のセカンダリースクールまであるので、大きな学校で施設も充実している。

学校の話によると、もっとも多い生徒は英国籍で30%程度。地元のUAE国籍者も他の候補にしている学校に比べると多いようだ。

日本の幼稚園に相当する学年にも、遊具が充実した吹き抜けの開放的な巨大スペースを囲むようにクラスルームが並んでおり、お金がかかっていることがよく分かる。
費用は年間AED50,000(155万円)からだ。

だけどスクールツアーに参加して思ったが、他の候補の学校に比べるとブリティッシュネスが強そうだった。

Safa Community School(サファ・コミュニティ・スクール)


家から近いとうことで、もう1つ候補に上がったのが、こちらも2014年開校のサファ・コミュニティ・スクールだ。

この学校は「コミュニティ・フィール」という点で評価が高いらしい。

学校をチェックしているとこのコミュニティフィールというキーワードがよく出てくる。

なんだかよく分からないが、妻もコミュニティフィールの高い学校がいい、という。

一体それが何を意味しているのか知らなかったのだが、今回学校を回ってなんとなく分かった。

コミュニティフィールとは子供だけでなく親御さん(特に母親)がどれだけ学校に参加できるか、言ってみればPTAがどれだけ活発に活動しているか、という事のようだ。

ドバイでは高給取りの旦那を持つ有閑マダムも多い。よってそれらの奥様方が子供の学校行事に参加して生き甲斐を見出す=コミュニティフィールの高い学校、も独自の人気がある、という事のようだ。
日本のママ友文化の様なものだと思って構わないのだと思う。

Safa Community Schoolでは南アフリカ人(白人)の校長先生が自ら校内を案内してくれて、自らの教育論を熱血に語ってくれた。アカデミック(勉学・テストの点数)よりも、人格形成により重点を置く、という教育方針はなかなか好感がもてる。

そしてこの学校では、いわゆる入試にあたるアセスメントが無いことも特徴だ。早いもの勝ちで席を確保できるが、9月入学の場合、その年の1月末には定員に達してしまうらしいので、早い段階での申し込みが必要だ。

それからSafa Community Schoolでもノードアングリアと同じくマンダリン(中国語)教育を取り入れている。

見た感じ、他の学校に比べて白人(たぶん英国人+ヨーロッパ人)が多い学校(6〜70%くらい?)という感じだった。

Jebel Ali School(ジュベル・アリ・スクール)


前述のJESS、DESSと同様にNot for profit Schoolで、古くからある学校の1つが、1977年開校のJebel Ali School(ジュベルアリ・スクール)だ。

この学校もコミュニティフィールの高さで評価が高い。

なるほど校内を視察していると、ボランティアで石畳のペンキ塗りをしている欧米系お母さんグループに出会う。これがコミュニティフィールか・・・

それを見た妻が参加したいと言いだす。うちは共働きだし、別に有閑マダムではないが。

校内の施設は前述のノードアングリアに比べると劣るが、必要十分な施設を備えている。
生徒は英国籍が最も多く、学費もAED45000(140万円)からと、他のトップスクールに比べ安い。

だがうちからはちょっと遠い。場所はダマック・ヒルズ内だ。

しかも、来年9月からの入学のために、すでに100人待ちのウェイティングリストらしい。

恐るべし、ノンプロフィット。

Arcadia Preparatory School(アーケイディア・プリパレイトリー・スクール)


このアルカディアは2016年開校の新しい学校で、KHDAの評価もまだ付いていないが、口コミで評判が良く、視察することにした。

場所は我々が住む場所から、苦になるほどの遠さではないJVT(ジュメイラ・ヴィレッジ・トライアングル)内にある。

UAEで成功したインド人ビジネスマン一族により、理想の教育を提供する、という目的で開設された比較的小規模の学校で、給与や待遇を良くすることで優秀な先生を集めているらしい。

英国カリキュラムの学校で、今の所日本の小学校に相当する学年までしか無いが、何と言ってもこの学校のおもしろい特徴は、3才児(FS1:日本の幼稚園年少にあたる)の学年からコンピューターのプログラミング教育を行う、ということだ。IT専門の教育者を外部から雇っているらしい。

ハッカーの英才教育か。

その他にもこの学校では「宿題は家に持ち帰らない」という方針で、週2回先生が付いて宿題を見てくれる、というところも面白い特徴だ。

学費はAED60,000(185万円)からスタート、と高めだが、新しい学校なので割引があり、実質的にはAED45000からスタートだ。しかもアフタースクールカリキュラム(日本の学校の部活みたいなもの)も充実していて、その費用も含まれている。

この学校は他に比べると小さい学校なので、小さいならではのきめ細やかな教育、個々の能力を伸ばしてくれる教育が行われそうなところが、期待が持てるところだ。

その他、ドバイの学校は大体12:30〜2PMの間に終わってしまうが、このアルカディアは4PMまでアフタースクール・カリキュラムで預かってくれるところも共働き夫婦にはポイントが高い。他の学校に入学させたらいずれ近いうちに妻は仕事を辞める可能性が高い。

何かとユニークな学校だ。

Dubai International Academy Al Barsha (ドバイ・インターナショナル・アカデミー)


ドバイ・インターナショナル・アカデミー(DIA)はもともとエミレーツヒルズ、レイクス内にある、非常に評価の高いIBカリキュラムの学校だが、2016年にアル・バーシャの大きな敷地内に兄弟校が開校した。場所はドバイの市街地に近く(Mall of the Emiratesのすぐ隣)、非常に良い立地だ。

このDIAのウェブサイトには、過去アカデミックで優秀だった生徒上位10人の名前が毎年掲載され、進学した大学名も掲載されている。

ケンブリッジ、スタンフォード、イェール、ロンドン経済大学、コーネル大学、ペンシルバニア大学などに毎年進学者を出している。いずれも世界大学ランキングでは東大の遥か上にランクされる名門大学だ。よってDIAはアカデミック的にレベルが高そうだ。

成績優秀者の名前を見るとインド人、アラブ人が多く、向上意欲満点のガツガツした新興国出身の生徒たちと競争し揉まれる環境、という感じだろうか。

実際に視察してみると、古めのデザインの校内は、いわゆる日本的な「学校」という雰囲気に近い。

施設の充実したノードアングリアやKings、ブティックホテルのようなエントランスのアルカディアなど我々が見た他の学校とは少し雰囲気が違う。

視察時にはちょうどUAE建国記念日のイベント中で、多くの生徒がクラス外に出ていた。そんな生徒の様子を見てみると、我々が見た学校の中ではもっとも白人が少ない感じで有色人種が多く、日本人のマイサンにとって、ある意味もっとも人種的ハードルは低いと思われた。

我々にとってマイナスと思われる点は、2500人程度の生徒を持てるキャパシティがあるらしく、いずれマンモス校になりそうなところか。

学費はAED48000(148万円)から、と決して安くはない。

教育熱心な後進国出身の親御さんが、名門大学に入れる為に選択する学校、という感じだ。かなりアカデミックな競争も激しいのでは無いだろうか。韓国人らしき子供をちらほらと見かけたところもそれを強く感じさせる。韓国はハイパー学歴社会だからね。

人気校に入学させるには・・・


というわけで、以上我々が候補にしている学校をざっくりと紹介しました。
もちろん我々が候補にしていない学校で評価の高い学校は他にも沢山あります。

ちなみにこれら人気校は基本的にアセスメント(入試的なもの)が必要で、両親とも日本人の場合、もっともチャレンジングと思われるのは、子供が先生と英語でコミュニケーションが取れる、という事が要求されること。

うちではたまたま早い段階からナーサリーに入れていた為それは問題無いと思うが、いわゆる評価の高い学校に入れたければ、ナーサリーに入れるなど早めに英語環境に慣らした方が良いです。
(人気の高い学校でなければ、まったく英語がダメでも入学できます)

それからこれら人気校は、FS2(日本の幼稚園年中)やYear1(年長)から入れようとすると、席が限られているため長いウェイティングリストに入れられ、なかなか入学できない、という事になります。

よって入れたい学校があるなら最も下の学年、英国式ならFS1(年少:3才児からスタート)から入れてしまうのが、もっとも席を確保しやすい。

まあ、日本でも慶応幼稚舎に入れるべく頑張るのと同じ理由ですね。

余談ですが、ドバイでは学校へ行くにはオムツが取れている必要があります。

マイサンに関しては、英語のコミュニケーションは問題ないと思うけど、オムツが取れるかがもっとも心配。ひとりっ子で甘えん坊やだからな。