ドバイの学校(インターナショナルスクール)/教育事情

以前、マイサン(当時1歳児)が通い始めたドバイのナーサリーについて書いた。

ドバイ ナーサリー(幼稚園/保育園)事情 

マイサンももうすぐ3歳を迎え、来年9月から入学する学校選びを始めることになった。(日本では幼稚園年少に相当する学年から、英国式教育では所謂「学校」のカリキュラムが始まる。)

それはFS1と呼ばれるグレードに当たるが、義務教育ではない。ただし人気の高い学校ではFS1から入れると比較的入りやすい、という事情がある。

よって人気の学校に入れたいなら、まだオムツも外れない段階で申し込まなければならない。年初には定員オーバーになってしまうのだ。

なので過去1ヶ月ほど、私と妻は候補となる学校巡りをしている。

ドバイのインターナショナル・スクール

ドバイのインターナショナル・スクール


我々がマイサンを入れようとしている学校はいわゆるインターナショナル・スクールだ。
日本のインターナショナルスクールとほぼほぼ同じと考えて頂いてよい。

大きな違いは、ドバイではインターナショナル・スクールが、存在する全ての学校のおそらく80%以上を占める一般的な選択肢、という事だ。
日本ではインターナショナル・スクールは大都市を中心に一部にしか存在しない、珍しい選択だと思うが。

なのでインターナショナル・スクールに行くこと自体は、ドバイでは珍しくもなんともない。何しろドバイ人口の90%以上は外国人(UAE国籍者以外)だからだ。

よって、普通の学校に行くか or インターナショナル・スクールに行くか、という選択ではなく、数あるインターナショナルスクールのうち、どれに行かせるか、という選択肢になってくる。前述の通り、人気のある学校は席を確保するのも激戦だ。

人気の高い学校でなければ、直前でも入学できる。

ちなみにどの学校が評価が高く、どこがそうでもないかは、ドバイのKHDA(Knowledge and Human Development Authority)が詳細に評価し、格付けしている。親にとってはわかりやすいが、学校にとっては非常にシビアなシステムだ。

ちなみにどの学校がどの様な評価を得ているかを知るには、以下のサイトがわかりやすい。

whichschooladvisor.com


ドバイの学校のカリキュラムは?


ちなみにドバイのインターナショナル・スクールのカリキュラムと言えば、もともと英国が宗主国であることからも英国式を採用している学校が多い。

だが国際的なドバイの特色を反映してか、イギリス式にインターナショナルカリキュラムを混ぜ合わせたようなスタイル、または日本の中学生あたりまではイギリス式で、大学受験準備のコースではスイス発のIB(国際バカロレア)カリキュラムを導入している形式、など英国式を基本にしつつ各校工夫しているようだ。

一説によると、ドバイのインターナショナルスクール40%程度が英国式、次に人口の多さを反映してインド式、そして最近増えつつあるアメリカ式や国際バカロレア式がつづき、その他パキスタン人学校やロシア人学校など、特定の国の方式にて運営される学校が少数という構成らしい。

イギリス式は制服や身だしなみ、遅刻厳禁など校則が厳しいところも多いので、それを嫌う親御さんはアメリカ式を選ぶ人も多いようだ。

比較的厳しい(かつ時にまったく無意味と思われる)日本の学校の校則は、おそらく元は英国式をモデルにしたのだろう。それが日本独自に発展を遂げ、アナザーレベルに持っていってガラパゴス化してしまった、といういつものパターンか。


インターナショナル・スクールの費用と人種的要因など


ドバイのインターナショナル・スクールの費用は高い。

いわゆる評価の高い学校は軒並み年間AED45000(日本円で150万円)位からスタートするのが普通で、プライベートのTeir 1にランクされる学校はAED60,000(200万円)位からUP、という価格設定だ。日本の幼稚園に相当する年齢からその値段だ。最も高いところは幼稚園レベルの学年で軽く300万円を超えるところもある。

そして年齢が上がるにつれてさらに価格はヒートアップしていく・・・

これら費用的にも評価的にもトップの学校は、先生は全員ブリティッシュ(英国人)で占められていることが多く、学内でもっともボリュームの多い生徒の国籍もブリティッシュ(英国人)となっている。

それよりも安い学校になると、インド人や近隣アラブ人の学生数が俄然多くなってくる。それはドバイの労働者の賃金格差にも比例しているのだろうか。

「良い学校=学費が高い」という傾向があるのは、国のお金(税金)が外国人の教育にはまったく使われないドバイではある意味当然の結果か。

ドバイには日本人学校もある


日本人学校は、日本の学校のカリキュラムをそのままドバイに持ってきた学校だ。なので最終的には日本の高等教育を受けることが前提となる。日本人学校に対するKHDAの評価は悪くない。

インターナショナル・スクールに比べ、安い(年間60万円程度)ところも魅力だ。

だがKHDAのレビューによると、「テクノロジーなど先進的な日本なのに、教育が先進的でないのは驚きだ」と評価されている・・・

まあ痛いところ(かつ図星なところ)を付かれているが。

じつは我が家でも、マイサンの学校は日本人学校で良いのではないか、と考えたこともあった。

なぜなら英語をマスターするのは、高校だけインターナショナル・スクールに通うだけでも十分国際ビジネスで通じる程度の英語力をマスターできると思うが、日本語を数年の学校教育でマスターする(特に漢字など書き)のは非常に難しいと思うからだ。

そこで日本の学校教育を受けてきた過去の自分の体験を考えた・・・

  • 小学校の女性担任は掃除の時に誰かが騒いだとクラス全員並ばせ端からビンタし・・・
  • 中学ではひたすら聞くだけのつまらない授業に集中できず、すっかり勉強嫌いになり・・・(私の小学校の成績は抜群に良かったのだった)
  • 頭髪検査のあった高校では、先生に「なぜ頭髪検査があるのか」と理由を問いただしたら、「規則だから規則なんだ!」と言われ完全に幻滅し・・・・

その後、私はアメリカの高校に1年通うというチャンスに恵まれ、その後の人生が成り立ったわけだが、そんなわけで日本人学校(というか日本式教育)という選択肢は、どう頑張っても魅力的には思えない。(まあ私の経験はは70's&80'sの話だし、ドバイ日本人学校はもっとマシかもしれないんだけど。)

偉そうに言ってしまえば、自分が体験してきた日本の教育は「自分の持つポテンシャルを最大限に引き出してくれた」とはまったくもって思わない。
当然、私の半分のDNAを持つマイサンもそうではないかと想像する。

ところで私自身日本大好きです。なので、あまり日本の文句を言いたくないのだが・・・(でもこのブログでは文句ばかり言っている、と指摘されているが)

個人的に日本の教育システムは今後国際的な人材を排出する、という点ではまったくもってダメダメだと思う。そう「ダメx2」と言ってしまおう。

私が思うに日本の学校とは、「長時間労働にも負けない、集団の秩序を乱さない、でも言われたことはそつなくこなす、我慢強い雇われ人、を排出するための教育機関」という気がするのだ。

  • 将来の人材を育てる、というよりは大学受験準備のためだけの教育
  • オーソリティ(先生)には基本逆らわない
  • 先生が教える事をひたすらメモして覚える教育
  • たとえ理不尽だと思っても、その場で自分の意見を言うことは場にそぐわない
  • 「空気読む」事を無意識のうちに強いられる結果、自分を伸ばすことよりも周囲に合わせることを優先
  • それができないとイジメにあう可能性すらある
  • よって自由闊達な雰囲気が生まれにくい
  • 結果「イノベーション」とは程遠い
  • 「3流大学卒業」よりも「東大中退」の方が評価されてしまう教育(これは海外ではありえない)

日本の学校といえば、「学問を楽しむ」「自分を発見する」「自分の興味のある分野を知り、そして学ぶ」というよりは・・・

「苦行に耐え抜く」って感じ?

苦行に耐え抜いた者が良い大学に入り、結果大企業に就職して合コンでモテモテ=勝ち組になる、みたいな?

高度成長期、右肩上がりの経済成長状態だったときには、皆一丸となって言われた任務を黙々とこなすことで皆裕福になれたわけだが、これからはどうだろうか。

もちろん英国式、米国式が良い事だらけではない、日本式に比べたら圧倒的に「自分勝手」な「勘違いヤロー」を生み出してしまう可能性が高い。日本的には「使えないヤツ」というレッテルを貼られる人材も多いだろう。

だけど海外(日本以外)で成功するには、ちょっと勘違いしている位自分に自信たっぷりの方がポテンシャルが高いのだ。日本社会では眉をひそめられる存在かもしれないが・・・

そもそも我が家は駐在員ではないので、日本へ帰ることはとりあえず考えておらず、現役中は海外でサバイバルして行く方法を常に考えなければならない。

そこで我が家ではどうするか


具体的には以下のチョイスで行こうと思っている。

  • 英国人30〜40%の学校(ネイティブ英語スピーカーが一応マジョリティの学校)
  • なので学費が高くなるのは致し方なし
  • ただしブリティッシュネス(英国風)が強すぎない学校(ブリティッシュネス=制服、校則などがうるさすぎる、英国人が半分以上を占める、など)
  • プライマリー(小学校)の段階では、学校の選択肢が多い英国式でもいい
  • または最初から国際バカロレア(IB)カリキュラムの学校も選択肢としてあり
  • 高校(大学準備)の段階ではグローバルに認知される国際バカロレア(IB)を希望
  • 放課後カリキュラムが充実していると尚良し
  • おっとりしているマイサンには小規模な学校のほうが向いているかな?

というわけで、次回は実際に我が家で候補にしている学校を視察した感想を書きたいと思います。


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