2008年にドバイ(UAE)にて日系企業/投資家をビジネス支援するコンサルタント会社"Y's Consultancy"をたちあげた筆者。日本生まれ日本育ちだが海外居住はかなり長い。なので漢字が苦手。楽器オタク。

This blog is written in Japanese. But I sometimes write in English when I feel like it.

2017/02/01

ドバイ移住のための心得(言語編)

などと偉そうなタイトルを付けてみたが。

最近は「ドバイ移住を真剣に考えてます」という弊社のお客様も増え、ドバイの生活について様々なことを聞かれることが多くなった。

特によくこんな質問をされる。「なぜドバイに来たのですか?」と。

私の場合、理由は簡単。
その前はアメリカ(主にニューヨーク)が長かったが、アメリカを出ようとして英語圏で職探しをしたら、たまたまドバイのコンサル会社に雇われたから。
ちなみに当時ドバイ経済はバブル中で、ついでに職探しを始めた妻もあっという間にドバイで職が見つかり、ドバイへ移住して来る時にはすでに2人とも職がある、という状態だった。

その後、私は自身のコンサルティング会社を立ち上げたのだが、ドバイに来なければ自分でビジネスを始めるなど考えてもみなかったし、今では息子も生まれて家族は大きくなり、かつ経済的にも余裕が生まれ、ドバイ移住は我が家にとっては色んな意味で大正解だった。

そんな私の在ドバイも今年丸10年を迎えようとしている。

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そこで、よく聞かれる質問を交えながら、ドバイに住むということが一体どうなのか書いてみたいと思う。

他によく聞かれる質問としては、「ドバイって住みやすいですか?」という事。これはいくつか要素があると思うが、とりあえず暑いとか雨が降らないとか緑が生えない不毛の地だ、といった事はさておき、精神論的な事(主に語学とコミュニケーションについて)を書いてみたい。

日本人の海外生活者と言っても世界中いろんな地域で生活する人がいるが、私が思うに日本に近ければ近いほど「住みにくさ」のハードルは低いと思う。

例えばアメリカやヨーロッパよりもアジアの方が暮らしやすい。人種が同じアジア人だから、というも大きな理由の1つだろう。
同じアジア内ならドバイを始めとした中東よりもシンガポールやバンコクなんかの方が日本人にとっては暮らしやすいと思うし、香港なら一層海外生活のハードルは低いと思う。
日本に対するリスペストの大小によっても「住みやすさ」は違うのかもしれない。

同じアメリカでもニューヨークよりも日本に近いロサンゼルスはより生活しやすいし、ハワイなら尚更だろう。

私の経験からアメリカとドバイ(UAE)を比べた場合、圧倒的にドバイの方がアメリカよりも生活し易い。

その理由はいくつかあると思うが、まず言えることはアメリカでアジア人として生きていく、というのは結構大変。

元々ヨーロッパ移民(白人)によって始まったアメリカでは、宗教観を含めその価値観に合わせた生活、仕事力、英語力が必要で、アジア系は最も最後にアメリカに入って来た新移民という事で社会的立場が圧倒的に弱い。表立ってそうは言われていないが。

レストラン業界などで成功した人を除けば、アメリカで成功することは日本人を含むアジア人にとって非常に難しい。

特にドナルドトランプが大統領となった今、私自身は心の底からアメリカを出ておいて良かったと思っている。 トランプが登場して、表面上「人種のるつぼ」「移民の国」であったアメリカが、白人至上主義的なニュアンスを持ち始めたからだ。

それでもアメリカに住んでいた時には、自分のジャパニーズ訛り英語が、ビジネス電話の際に「明らかにナメられてるな」と感じることが多々あった。
「ポリティカリー・コレクト」な状況下では、一応人種差別は無い、ということになってはいたのだが、アメリカは。

一方ドバイでは、そんな心配は御無用。

ドバイで最も人口比率が大きいインド人は、独特な訛りのインドリッシュを話すし、フィリピン人やアラブ人の英語も独特だ。
皆がそれぞれ独特なアクセントを持った英語を話すので、本来「正解」であるはずの英国人のキングズ・イングリッシュがひどい訛りに思えてくる。

ブリティッシュ(英国人)もドバイではマイノリティなので、彼らもインド人やその他の国籍者に対して「お前の英語はおかしい」などとは言わない。

というわけで、ドバイでは結局「ジャパニーズ訛り英語で良いのだ」という結論に落ち着く。

とは言ってもドバイで通用する英語は、アジアのそれよりレベルは高い。なのでビジネスをしたり日々の生活をするためにはそれなりの英語力は必要だ。

頭のネジを2本くらい抜いてとりあえず英単語を連発する位の勢いが良い


よくアジアの次にドバイ駐在となった日本人が、ドバイの英語力についていけず苦労するケースをちょくちょく見かける。もちろん直で日本から移住だと尚更大変。

そんな時の心構えはこんな感じが良い。

  • インド人が相手:酷い訛りだな、わかるわけねぇだろ。
  • 英国人が相手:独特なアクセントだな、わかるわけねぇだろ。

もちろん声に出してそんなことは言わない。「気持ちの持ちよう」の話。
「自分が理解できないのはお前が悪いんだ」位の勢いがよい。

決して「自分の英語力が足りないからいけないんだ」などど思ってはいけません。

会話が成り立たない→自分が悪いと思ってしまう→自信が無くなる→話すことをやめてしまう→話せないまま→

という悪循環に陥ってしまう。

とにかくじゃべりまくるインド人だが、結構意味不明/意味の無い事を喋り捲っている。なので全部を理解しようとする必要はありません。

そこで私が相手が何言ったかわからない時にやるテクニック。
それは間があく前に勝手に自分が言いたい事を言ってしまう事。
会話の流れと違っても、相手の言ったことの返答になっていなくてもいいんです。それで何事もなかったように会話は先へ進んで行きますので。少なくともドバイでは。

実はアラビア語は必要ない


一応UAEではアラビア語は公用語だし、できるに越したことはないが、できなくても全く不便無く生活できてしまう。
恐らくドバイ居住者のうちアラビア語を話す人々の方が圧倒的にマイノリティだ。

私も在10年になるがアラビア語の理解は挨拶+α程度。

これではいかん、と思いアラビア語テキストブックも持っているが、普段全くアラビア語を使う機会がないので勉強も進まない。

例えば先日ドバイを訪れた私のクライアントが会った人々は、

  • フリーゾーンのレセプショニスト:フィリピン人
  • フリーゾーンの担当者:フランス人
  • 銀行の担当者:インド人
  • 銀行でコーヒーを出して来た人:バングラデッシュ人
  • 不動産局の担当者:UAE人 
  • 投資関連書籍の出版社の担当者:イギリス人

といった具合でドバイは非常にインターナショナルなビジネス環境なのだ。よってアラビア語が公用語であるものの、実質的な公用語は英語と言える。

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