仕事のレポートからパーソナルなメモまで、すべてエバーノートだ。
ほぼそれで満足していて、一時はオフラインで使用するために有料のプレミアムアカウントだった時期も3年くらいあった。
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ほぼ満足していたエバーノートだが、問題を挙げるとすれば、それはワードやエクセル、または普段使っているメールソフトのモジラ・サンダーバードとの相性がイマイチで、レポート作成時のテーブルがそれぞれのアプリケーション間でうまくコピペできなかったり、いちいちエディットしなければならなかった事。
それから「人生手ぶら派」の私は、国外出張時にはラップトップではなくiPadとBluetoothキーボードを持ち歩くのだが、エバーノートのiPad版がどうも重くて安定せず、エバーノートでレポートを作成している最中に突然落ちてしまうトラブルがよくあった事。(私のiPad2が古いことが問題なのかもしれないが。)
だが特に他のアプリケーションに浮気する程の不満があったわけではなかった。
ノート・アプリケーションというのは使い慣れると非常に便利で、いつの間にか普段の生活・仕事には全く欠かせないものになる。
仕事中はウェブブラウザーとメールソフト、それからエバーノートは常に立ち上がっている状態が私のデスクトップのデフォルトだ。
よってEvernoteは一生使い続けるであろうアプリケーションだと思っていたのだが・・・
いっぽうOneNoteに関して言えば、もともと自分の中では「マイクロソフトのアプリケーション=ウィンドウズ向け」という感覚があって、長い事MACを使用している自分にはマイクロソフト製品はさほど魅力的には映ってこなかった。
まあ、WordとExcel、そしてパワーポイントは仕事で使わないわけにはいかないからこれらは使用していたのだが。
だけど最近購入した「オフィス for Mac 2016」はなかなか良い出来映えで、「ウィンドウズ版のついでにMAC版も作っておきました感」のあった今までのバージョンよりもかなり進化している印象を受けていた。
そんなわけで、ワンノートに関しては、オフィス for Mac 2016を購入した時から「オフィスの中に入っている」という理由だけで若干気にはなっていた。
そんなタイミングでエバーノート→ワンノートへの変更を決定づける出来事が起こった。
エバーノート:2016年6月29日発表のポリシー変更によると・・・
Evernote: 無料のベーシックアカウントでは2つのデバイス(端末)しか使えない
なんてこった。こいつは困った。
これは私にとってはイタい。MACとiPhone、そしてiPadの3つのデバイスで使えることが重要だからだ。
いったいこのポリシー変更はどういうことだろう?
多くのクライアントを無料から有料へ導くためか?昨年からエバーノート社の経営については良い話を聞かないし。
多くの利用者は、これで「じゃあ、しょうがいないな。有料版にアップグレードするか。」となるだろうか?または「じゃあ、しょうがいないな。デバイス2つで我慢するか。」とでもなるだろうか??
多くの利用者は他のアプリケーションへ移行してしまうのではなかろうか。
そもそも3つ以上のデバイスを使っている人はそれほどいない、またはいてもヘビーユーザーだから有料版に切り替えるだろう、という読みだろうか。
というわけで、このEvernoteのポリシー変更により私もOneNoteへ乗り換え。
しかもエバーノートからワンノートへのデータ移行ができるツールがあるぢゃないっすか。
マイクロソフト:Import content from Evernote
と思ったらウィンドウズのみ対応だと。
マイクロソフトだからしょうがないな。というわけで新規のノートはワンノートで作り、必要に応じてシコシコと1ノートずつ必要なノートをコピペで移動する作戦で乗り換えだ。
PCを利用して移動すれば良いだけの話だった。
よくよく考えてみたら、エバーノートもワンノートもクラウドなわけで、コンビューター内にデータを保存するわけではないから、単にPCをプラットフォームにデータ移管のみを行えば良いわけだ。たとえ普段メインで使うのはMACでも。
我が家のコンピューターはほぼ全てMACなのだが、1台だけPCがある。
数年前にドバイのお役所関連のウェブサイトがMACに対応しないため、止むを得ずAED1200(3万円強)で購入した富士通のPCだ。
今ではドバイのお役所関連はほぼMACにも対応したので、PCはテレビにつなげてYOUTUBEを見るだけの代物に成り下がっていた。
というわけで簡単に移行のやり方を書くと・・・
EvernoteからOneNoteへの移行方法(MAC)
(だがPCは必要)- 何よりまずはワンノートのアカウント(マイクロソフトのアカウント)を作成。(どの端末からでも良い)
- PCにエバーノートPC版をダウンロードし、すでに使っているアカウントでログインして最新の状態に同期させる。
- 次のリンクからImporterをダウンロードしてPC(Windows 7以上)にインストール→ マイクロソフト:Import content from Evernote
- 次は順次Importerの指示に従えばよろし。その中ですでに作ったワンノートのアカウントにログイン
- ワンノートのオンラインバージョン、またはウィンドウズ10の場合は無料アプリケーションがインストールされているので、それらでエバーノートからインポートされているかどうかを確認
- MAC版のワンノートにて同期
- 必要に応じてノートやセクション、ページの編集・移動を行う。
はっきり言って、わざわざ書く必要はないほど簡単な作業です。
Evernote vs OneNote:使い勝手はちょっと違う
エバーノートではとにかく直感的にノートを取っていって、後から適当にタグ付けなどでカテゴライズする、という使い方をしていたのだが、ワンノートは「ノート/セクション/ページ」という階層になっていて、最初からきちんと整理整頓しながら使用する、という感覚がある。この辺はMACに対するPC、クリエーターに対するサラリーマン、みたいな感触だ。
その辺のメモ紙に殴り書きしていくのに対して、ノートブックを開いてしっかり書きます、みたいな。
まあ簡単なメモ書き用途には、今までもMACのNotesを使っていたので特に問題はない。iPhoneのノートアプリで軽くメモしたページをOneNoteに移動できるからだ。
ただしウェブクリップの機能などを多用する人にはOneNoteではEvernoteほどの機能は期待できないかもしれませんね。
それからワンノートはアプリケーション自体は無料ですが、ノートの容量はマイクロソフトが提供するOneDriveの容量(5GB? 15GB?)までなので、それ上の容量が必要であれば有料となります。
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