ヒューガルデン(Hoegaaden):禁酒の国で世界のビールレビュー

どんなビール?

ブランド(銘柄):ヒューガルデン・ホワイト(Hoegaaden wheat beer)
生産国・地域:ベルギー
メーカー:Hoegaarden Brewery
ブランド発売年:1445年
スタイル:白ビール、ウィートビア
アルコール度数:4.9%


ドバイで最も入手しやすい白ビールといえば、このヒューガルデンだろう。

どこのバーでも置いているし、ベルギービールがお手軽に飲める店Belgian Beer Cafeは私の知っている限りドバイに三軒、アブダビに一軒ある。酒屋でも瓶入りが売っていてご家庭向けにも入手しやすい。

だがこのヒューガルデン。英語圏ではヒューガルデンでは通じない。ホーガーデンだ。だからドバイでもホーガーデン or ホーガルデン。

日本ではご丁寧に現地フラマン語に習ってヒューガルデンらしい。アイケアがイケアなのと一緒ですね。ドイツがジャーマニーじゃないのと一緒ですかね。

このヒューガルデン・ホワイトはなんと1445年に醸造されのが始まりらしい。まだ中世と呼ばれる時代。日本では室町時代?室町時代って源のナントカだっけ?

割とどこでも飲むことができるヒューガルデンは私が住んでいるレジデンスの一階のシーシャ・バー、”Moroc”でももちろん置いている。

ハッピーアワーの一品よりも奮発できる気分の時に注文する一品だ。

ヒューガルデンを飲んでみた勝手な感想

白ビールらしく濁った外観が特徴で、コリアンダー&オレンジピールでスパイスアップされたそのお味は、フルーティで華やか、かつ爽快な喉越し。

普通のビール(ラガービール)があまり好きではない人にも是非飲んでみてほしいビールです。日本ではビールといえばラガーなので、ラガービールとは違ったビールを体験するには良い銘柄だと思います。

なんというかパイナップルのような甘みと酸味でラガービールに比べ後味しっかり。でも苦味はないので普通のビールが嫌いな人でも飲みやすいと思う。普段あまりビールを飲まない女性にもオススメ。

でも結構がっつりとした飲み物なので、料理のお供に、という感じではない。じっくりとビールだけで楽しみたい味だ。

ちなみに私がUAEで入手したものは、ベルギーのヒューガルデン村で醸造したものです。(というか他の場所で製造していないのかもしれないが)

ドバイ(のみならず世界中)でこのヒューガルデンが入手しやすいのは、多分2005年からInBevがHoegaarden Breweryを買収したからなのだろう。巨大企業のマーケティング力か。

実はInBevは2005年にHoegaarden Breweryを買収したのち、ヒューガルデン村からInBevの巨大ブリュワリーに生産を移しHoegaarden Breweryは閉鎖される予定だったらしい。
ところがこの巨大ブリュワリーの品質が満足できるものではなかったことから、InBevの資金を受けたヒューガルデン村の施設がアップグレードされ今に至る、ということだったらしい。

ヒューガルデン・ホワイトがバドワイザー・トリートメントを受けずに済んで良かった。

味気のない巨大企業が味のある小規模ビジネスを飲み込んで行く、という図式は世界中どこでもあるようで。

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