当日なのに正式な時間がまだ決まってないところがドバイですが、 2009年の終わりを「ドバイ・ショック」でネガティヴに終わらせてしまったドバイにとっては、2010年を明るくスタートさせる良い機会になりそうです。
落成式/竣工式とは言っても、おそらくまだ工事終わってません。
日本では工事が終わってからオープンするのがあたりまえですけどね。「突貫工事してでも期日に終わらせ、責任をまっとうする」が日本人の心ですが・・・・
ドバイでは"工事がだいたい終わったら"オープンしちゃいます。これをここでは"ソフト・オープン"といいますが、ドバイ・メトロも駅の半分以上が開業しないままソフト・オープンしました。この国をあげての"いい加減さ"が良いとこでもあり、悪いとこでもあるわけです。
ところでこのブルジュ・ドバイ。
中には1044のレジデンス・ユニット、49のオフィス・フロア、160部屋のアルマーニ・ホテル、11ヘクタールのガーデン、6つの噴水などの水施設、3000台分の駐車場などが完備されます。
ちなみにレジデンスやオフィスはすでに売り切れているので「廃墟ビル」とか「バベルの塔」といった表現はあってません。(ドバイ・バブルの象徴ですから「バブルの塔」ではありますね。)ただ持ち主が入居するのかどうかは不明なので「入居者が少ないビル」になる可能性はあります。
日本ではサムソン建設(韓国企業)が造ったということでいろいろ言われそうですが、もうそろそろそういう「やっかみ」のようなことを言うのは辞めた方がいいのでは、と個人的に思います。
ブルジュドバイも施行はサムソン中心ですが米SOM社、地元のアラブテック、日本の日立プラントテクノロジーなど世界中の色んな企業が携わってます。
最近ではUAEの原子力発電の建設も韓国企業が受注しました。
ドバイでビジネスをしてると思いますけど、中国、韓国企業は日本企業に比べて元気だし(アグレッシブでずうずうしい、という言い方もありますけど)、物品も様々な分野で日本の商材よりはるかに売れています。
いつまでも「日本製品が最高!」とは言ってられません。品質が最高でも、ビジネスとしては売れなければ意味がありません。孤高の芸術家をめざすわけではないのですから。
かつては日本車も「品質悪い」「欧米車のコピー」だけど「安い」から始まったのです。