2002年の外国人への不動産売買解放(フリーホールドエリアのみ)以来、一大不動産投資ブームにわいたドバイ不動産業界の中で常に中心的役割を担ってきたナヒールだが、最近は500人の雇用者削減や、パームデイラの工事停止のウワサが流れるなどさすがに世界不況の波はここにも押し寄せているようだ。
今日はそんなナヒールで朝から物件リセールの仕事があった。
最近はドバイではめずらしく連日雨が降っていて、今日も朝から激しく雨が降っていた。そんなこんなで早朝ナヒールの事務所に到着すると‥‥
仮設リセール・オフィスだったテントが雨で倒壊。
ナヒール職員がせっせとコピー機、書類等をとなりのカスタマーセンターへ移動していた。
なのできょうのリセール手続きはカスタマーセンターではじめる。ところがそこでものすごい豪雨が始まり‥‥
カスタマーセンター壮絶な雨漏り‥‥
不動産ディベロッパーの事務所がこんなんでいいんだろうか?この会社が造る物件は大丈夫か?などと思ってしまうがこんなことはめずらしいのでナヒールの職員もみんな出てきて楽しそうだ。
なんてお気楽な人たちなんだ‥‥
ところでインターネットでたまたまこんな記事を見つけた。
やっぱり「砂上の楼閣」だった ドバイ不動産開発バブルの崩壊」
ここでは「あっけなくバブルが崩壊した」とか「エミレーツ航空をアブダビへ譲渡するという記事が連日新聞紙上をにぎわせている」とか断言してるが、そんな記事を地元の新聞で見たこと無いし、不動産バブルはいずれ崩壊しそうな気はするがいまのところ「あっけなく崩壊した」には至ってないのでかなりテキトーな記事のようだが、僕個人の感触としてはドバイの経済もかなりヤバメにはなってるようだ。
とくに最近、とある下請けディベロッパーの財務担当者と話をしたが、銀行がもはやは金を貸さないためかなりのキャッシュ不足だと言っていた。いままでは物件の模型や絵だけで投資家ががんがん物件を買っていくような異常な金余り状態だったが、これからはそうもいかないだろう。
景気のいいときは銀行もかなりゆる〜い査定で個人ローン等で金を貸していたようだからクレジットクランチもかなり深刻なようだ。さらにユーロが弱くなったことでそういった個人ローンで借りた金を本国に送金したりするやからも増えてるらしい。
とりあえず今後の行方は目が放せません。