ワオ・ファクター高い!ポルト①世界遺産の街並み|ポルトガルの旅その5

リスボンとポルトでは同じ国でも若干街の雰囲気が違う
ホップオン・バスで歴史遺産の街:ポルト全体を観光
サンベント駅のアズレージョ&カテドラル
1886年建造の重厚なドン・ルイス1世橋
CALEMワイナリーで見学&ポートワイン試飲

ポルトガル旅行の後半、我々はポルトにやってきた。

当初、旅行計画時点ではリスボンでゆっくりしてポルトは入れない事も考えていたのだが、2泊3日と急ぎの旅行ではあったがポルトにも来て大正解だった。

リスボンとポルトでは同じ国でも若干街の雰囲気が違う


リスボンが陽なのに対してポルトは隠。ポルトの方が重厚な雰囲気が漂う街だ。

スペインなどと合わせてヨーロッパを周遊している人にとっては、ポルトガルの滞在はリスボンにするかポルトにするか悩む人もいるかもしれない。
そんなケースでは私はポルトをおすすめしたい。世界遺産の街並みや、ドウロ川沿いとドン・ルイス1世橋の眺めが壮観なポルトの方がワオ・ファクター(Wow factor)が高い。

リスボンではどちらかと言えば全体的にのんびりした感じで、街の歴史遺産的重厚さとは無縁だった。

リスボン旅行の記事は、
ポルトガルの旅その1:丘とシーフードの街リスボン
ポルトガルの旅その2:リスボン旧市街地とベレム地区&食
ポルトガルの旅その3:シントラからカスカイスへ行って海鮮料理
ポルトガルの旅その4:リスボン・アルファマ地区とロシオ広場のクリスマス市


まずはホップオン・バスで歴史遺産の街:ポルト全体を観光


あまり日程に余裕がなかった我々は、まずはホップオン・バスでポルトの見どころをぐるりと一周し、何となく街中の感覚をつかむ。
バス・ブーム真っ只中のマイサン(My Son)もバスに乗って嬉しそう。我々が住む車社会ドバイでは自家用車に乗ってしまうので、公共交通機関を利用することがほとんど無いからだ。

そこで次の日から行く場所を以下に絞る。

  • ドン・ルイス1世橋
  • ドウロ川岸に建物が密集するエリア、カイス・ダ・リベイラ
  • ドウロ川クルーズ
  • ポートワインのワイナリーと試飲(ドウロ川南岸:ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア)
  • サンタ・カタリーナ通り

食については別に「ポルトの食」について書くので今回は省くが、ポルトの見どころを写真と共にいってみよう。

夜のサン・ベント駅

夜のサン・ベント駅。

ホテルはアズレージョで有名なサン・ベント駅近く、フローレス通り(R. das Flores)のアパート型ホテルにした。ホテルの名前は忘れてしまった。

世界遺産となっているエリアの中にある。

我々がドアの前に到着すると、連絡もしていないのにアパートホテルの兄ちゃんが何処からともなく現れる。曰く日本人が泊まるのは初めてだという。

部屋は1ベッドルームで、2泊だけではもったいないくつろぎの空間

部屋は1ベッドルームで、2泊だけではもったいないくつろぎの空間。ドウロ地域原産の白ワイン一本おまけ付きという太っ腹だ。(2泊3日中に若干無理して飲みきった)

眼の前は歩行者天国で賑やかなフローレス通り

眼の前は歩行者天国で賑やかなフローレス通り。

サンベント駅のアズレージョ&カテドラル


1日目にホップオンバスで観光して、2日目。

2才児連れで朝が早いわれわれは、早速早朝から観光に出かける。朝のサン・ベント駅前。

静けさ漂うサン・ベント駅前は、まだまだ人気もまばらで静けさが漂う。

静けさ漂うサン・ベント駅前は、まだまだ人気もまばらで静けさが漂う。

サン・ベント駅構内の見事なアズレージョ。

サン・ベント駅構内の見事なアズレージョ

その後、我々はドンルイス1世橋へと向かうが、その途中に絶景スポットだというカテドラルに立ち寄ってみる。

絶景スポットだというカテドラル

カテドラルとドウロ川南岸を望む眺め。

カテドラルとドウロ川南岸を望む眺め

しかし南欧とは言え12月は寒い。

1886年建造の重厚なドン・ルイス1世橋


カテドラルから坂を下るとすぐにドンルイス1世橋の上に出てくる。

カテドラルから坂を下るとすぐにドンルイス1世橋の上

こちらカテドラルがある北岸地区から南岸へとドンルイス1世橋をわたる。

橋の上から見る素晴らしいカイス・ダ・リベイラの眺め。

橋の上から見る素晴らしいカイス・ダ・リベイラの眺め

しかしヨーロッパに来るといつも思うのだが、ヨーロッパの多くの国は「大人な国」だと思う。
このドンルイス1世橋の橋の上、歩行者もトラムも走るのだが、歩行者とトラムを分ける柵などまったくなし。

ドンルイス1世橋の橋の上、歩行者もトラムも走る

橋を渡るなら完全に自己責任で。という対応が潔い。

忖度大国日本や、何でも訴訟で煩わしいアメリカでは、安全対策のため間違いなくトラムと歩道は柵で仕切ってしまい、歴史遺産・ドンルイス橋の景観を台無しにしたことだろう。

でもヨーロッパではそんな稚拙な事はしない。写真撮影に夢中になっている間にトラムに轢かれても多分自己責任だ。

ヨーロッパはこういった「自己責任」のコンセプトに基づいている事が多いと思う。成熟した人々による成熟した国家、という気がするのだ。

それは例えば選挙の投票率が高いことや、税金の使いみちなどに国民の関心が高かったりすることに直結していると思う。

選挙には行かないが税金の使いみちには無関心で、扇動的なマスコミの記事にはすぐ乗せられてしまい、一方で外国人にはすぐ騙されてしまう、そんな日本人にとっては少しは見習いたい大人ぶり・・・(ちょっと言いすぎか。)

話はそれたが、ドンルイス1世橋を渡り、南岸にやってきた我々は、さしあたり散歩の目標であるドウロ川沿いのCALEMのワイナリーまで坂を下る。

途中ででマイサンの腹ごしらえをするため、そしてドバイから来て寒すぎる我々に温かいドリンクを注入するため、下り坂の途中にあったアットホームなしょぼめのカフェに入る。

お父さんが店の内装工事真っ只中で、娘さんが店を切り盛りしているらしい、このカフェからの眺めは中々のもの。

下り坂の途中にあったアットホームなしょぼめのカフェに入る

店の前から眺める見事なドン・ルイス1世橋。

店の前から眺める見事なドン・ルイス1世橋

我々が住むドバイの様な場所だったら、こういうプレミアムな場所は直ぐに小売財閥や大手に取られてしまいそうだが、家族経営な所がヨーロッパの小都市らしくて実に微笑ましい。




CALEMワイナリーで見学&ポートワイン試飲


CALEMワイナリーで見学&ポートワイン試飲

当然目的はポートワインの試飲だ。

当然目的はポートワインの試飲

買いたくなる美味しさだったが、昼食の予約時間にギリギリだったため、ゆっくり品定めが出来ずとにかく退出。

ポルトのドウロ川南岸(ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア)にワイナリーが多いのは、ドウロ川上流で生産されたワインがここに運ばれ、この地で樽詰されるかららしい。ワイナリー見学は地域の産業を知る事もできるし、何と言ってもお酒好きにはお勧めのアクティビティだ。

その後場所を替え昼食を取った我々は、街のメインストリートだというサンタ・カタリーナ通りをそぞろ歩く。

長くなってしまったので、ボルト観光続きは次のページへ・・・


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ポルトガルの旅その1: 丘とシーフードの街リスボン
ポルトガルの旅その2:リスボン旧市街地とベレム地区&食
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