2008年にドバイ(UAE)にて日系企業/投資家をビジネス支援するコンサルタント会社"Y's Consultancy"をたちあげた筆者。日本生まれ日本育ちだが海外居住はかなり長い。なので漢字が苦手。楽器オタク。

This blog is written in Japanese. But I sometimes write in English when I feel like it.

2010/08/23

飛んでイスタンブール

ドバイはラマダンまっただ中ですが、日本のお盆休みに合わせ(私のビジネスもヒマになるので)、短い休暇を取ってイスタンブールへ行ってきました。

ドバイからは飛行機で約4時間。
UAEと同じくイスラムの国ですが、街の趣は随分と違います。

ざっと違いを挙げていくと・・・

・歴史がある。


アヤソフィア、トプカプ宮殿、ブルー・モスク、ドルママブチェ宮殿、ガラタ塔、イスティクラル通り、カーリエ博物館、グランドバザール・・・・・


とにかく見所満載。忙しい旅行が大好きな日本人向きと言えます。
同じ観光地ですが、逆にドバイはのんびりしたい人向け。高級ホテルのビーチまたはプールでひたすらごろごろ。




・古い町並みが美しい。


海峡はさんでこちらヨーロッパ、向こうアジア。
アジアとヨーロッパがミックスされた微妙な美しさがあります。

・街を歩いている人が多い。

夏のドバイはとにかく外に人がいません。しかも完全な車社会。
イスタンブールの人気エリアでは新宿・渋谷ばりの人混みに遭遇します。久しぶりに街の活気を感じました。



ドバイでこれだけの混雑を体験するのは作業の遅いビザ申請手続きの時だけ。(苦)

・緑が多い。

言わずもがなですが GCC諸国を出たらどこに行っても感じます。自然は偉大だ。

・道が狭い。

石畳、しかも坂道だらけで味があります。こんな狭い道を乱暴な運転で車が走ります。



・ラマダンの断食をしている人はいるが、それ以外の人は外で普通に食事をしている。

政教分離が進んでいるということでしょうか。
個人的に、現代においてこのトルコのスタイルはイスラム教国家の理想型と思います。

・エアコンを使わない。

とにかくドバイと違って暑かった。
いや、誤解の無いように言うと・・・・

ドバイは外は暑いですが、建物の中はエアコンで冷蔵庫の様に冷え冷え。
エコそっちのけでひたすら冷やします。なので普通に生活しているとほとんど汗かきません。
いっぽうイスタンブールでは、エコなのか、自然派なのか、倹約なのかエアコン使いません。タクシーも窓全開開けて100キロ以上で走るので、女性はメデューサ状態になります。


・メシがうまい


これは素材の良さから来ているのでしょうか。どこで何を食べても非常に美味しいです。
魚料理が多い所も何か親近感を覚えました。
それからビールが安くてうまいです(トルコのビール"Efes")。イスラム国なのに。
メニューを見るとなぜかコーラと同じ値段だったりします。

ドバイでは基本的にホテル等のレストランでしか飲めなくて値段が高いので、外食でお酒を飲んだら会計でびっくりします。


・なぜか平日の昼から子供が働いている。

アメリカ人のおばちゃんからクレームがきそうです。


ところでトルコの人たちはとてもいい人達でした。こっちが日本人で言葉の問題がなくコミュニケーションが取れるとわかると非常に喜んでもらえます。

なお、旧市街などでは普通にボッタクリも多いので気をつけましょう。まあ、ボッタクリというより、定価がなくて「値段は交渉で決まる」というのが基本だからかもしれませんが。
私もアイスクリーム屋のガキにぼられました。さすがに子供相手に強く言えません・・・

こんなに魅力的なイスタンブールですが、2010年の"Global City"ランキングではドバイの27位に比べ41位。「経済」ということではまだまだ、という事でしょうか?



2010/08/10

ラマダン近し

いよいよ今年のラマダンが近づいて来た。

このラマダンのスタート日は月の満ち欠けで決まる。
というわけで今夜"The Moon-Sighting Committee"(月調査委員会とでも言いましょうか?)による月の形調査が行われ、明日からラマダンスタートするかどうかを決定する。

ラマダン中ビジネスは2時間短縮され、どの会社もだいたい3時ころには営業を終了する。(販売業などは除く)
なので雇われている人間にとっては何ともうれしいシステムだ。(経営者にとっては何ともウザいシステムだろう。)

ところでラマダン中ビジネスはスローで、役所の手続きなどはなかなか思った様に進まない。
空腹で見るからにやる気のない従業員も多い。経済効率を最優先する先進国では考えられないシステムだ。
空腹で狂ったように運転するので交通事故が増える・・・という話もある。

何かと「働きすぎ」と言われる日本人にも、むりやり「ラマダン月間」 のようなものを作って、家族と過ごす時間を増やしてみてはどうだろうか?(絶対ありえないが)

1ヶ月間午後3時以降フリーになったらどうですか?
何していいか戸惑ってしまうお父さんも多そうですね。

ところでラマダン中は日中人前で何か食べたり飲んだりすると罰金を取られるので旅行者の方々は注意されたし。



2010/08/02

UAEでブラックベリーのサービスを制限

正式には10月11日から。
UAEの決定に引き続き、サウジアラビアも同じくブラックベリーの禁止を発表しさっそく今月からメッセージ機能を禁止するそうだ。

もしかすると日本の皆様にはこのブラックベリーはあまりなじみの無い商品かもしれないが、その強力なメッセージング機能によって北米を中心にビジネスマンにとっては欠かせないアイテムだ。カナダのRIM (Research In Motion)社が製造販売している。

ところで今回問題となっているのがそのメッセージ・メール・ウェブブラウジング機能。アップルのiPhoneを始めスマートフォンと呼ばれる同類商品は多数あるが、このブラックベリーだけは管理サーバーが国外にあり、UAEの関係オーソリティがモニターできないため国家の安全を脅かす可能性がある。というのが禁止の理由だ。

要するに、ブラックベリー以外のディバイスで送信したメッセージの内容はUAEのオーソリティに筒抜けだからいいけど、ブラックベリーは内容をチェックできないからダメ、ということですか。

個人のプライバシーは?というのは誰もが思う疑問だが、独裁国家のこの国では一方的にルールは決まってしまう。UAEはオイルマネーで潤っているから政権としては安定してるけど、もし政敵や反乱分子が多数いたら、特定人物のメールやメッセージのチェックや解析など国を挙げて当たり前のようにやるんだろう。国家保障という名の下に悪用できてしまうのが怖いところだ。
いっぽうで2008年に起ったムンバイでの爆弾テロ事件では犯人グループがブラックベリーを使って連絡を取り合っていた事がわかっており、「国家を脅かす」というのもいい得てはいる。インドでもこのUAEの決定に追従する動きがあるようだ。

ブラックベリーは元々このメッセージ機能のセキュリティに定評があったわけだが、今回はこの「強固なセキュリティ」が逆にRIM社に逆風になってしまった。UAEではビジネスマンを中心に約10%がブラックベリーの使用者らしいが、さっそく販売店では新規にブラックベリーに加入させないようにというお達しが回っているようだ。まあ、こんな話があったら客も「ブラックベリー下さい。」とは言いませんよね。
UAE市場だけならともかくサウジやインドも禁止、と言う事になってくるとRIMにとっても痛手だろう。 ちなみに私はiPhone使用者だ。ブラックベリーにしようか悩んだがiPhoneにしといて良かった。(セキュリティが弱くて、当局に筒抜けで良かった。と思えるかどうかは別にして・・・・)

ところでこのブラックベリーに関しては、2009年にUAE最大のモバイル事業者エティサラットに関連したヘナチョコな事件が起きている。当時「通信機能をアップさせるためのパッチ」としてエティサラットから配布されたアップデート用パッチは、実はディバイスから内要をエティサラットへ勝手に送信する為のスパイウェアだったらしい。結局このパッチ作戦は個体に不具合を引き起こしただけで思惑どうりにいかなかったらしいが、こういう事があると「国家の陰謀」という陰がちらついて気味が悪い。日本に住んでいたらあまり気にしない部分ですから。

バブル期は「世界一の都市を目指す」と公言していたドバイだけど、時々先進国の人には「?」な出来事があり、突っ込みどころ満載なところが、まだまだ世界一を目指すにはほど遠いなあ、と実感させられます。
イスラム教の古い価値観と現代の西側先進国の自由な表現との折り合いがなかなか付かないんですよね。ここがこれからドバイが真の国際都市になっていく為に乗り越えなければならない壁だろうか。
それでも隣りのアブダビやシャルジャに比べたらかなりオープンなんですけどね。ドバイは。

と、あまり批判的に書くとこのブログも当局にブロックされてしまったりして。(実際にドバイに批判的な英語のブログはブロックされてるのがあります。)

ところで良い商売を考えました!
これから中古市場へ大量に安価で出回るブラックベリーを買い占めて、北米で売る。 どうですかね。

巷では、RIM社がサーバーをUAE内に置くなど歩み寄る、と言うのが大方の見方のようですが。(だから10月11日まで猶予があるんでしょうけどね。)



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