香港旅行からドバイに帰ってきて・・・

2週間の香港・日本滞在の後に帰ってきたドバイで待ち受けていたのは・・・

気温45度。うちの車のエアコン故障。
そして友人に預けていたうちのネコ。

ところで今回日本へ帰ったのは、2008年に自分が会社を立ち上げてから初めてだったので、色んな意味で今までとは違う視点から日本という国を体感した。(ような気がする)
青二才ながら自分でビジネスを始めてから、とにかく「学ぶ」毎日だったので自分自身もちょっと成長したということか。

まずは香港。ここでは色んな意味で今の中国のパワーを感じることとなった。
最新高級オフィスビルのとなりに超ボロい高層アパートと無数の洗濯物・・・


ちなみにこの写真は某巨大金融会社の高級オフィス内ミーティング・ルームからの眺め。ドバイだったら海が見えるとか、池と庭が見える、といったところだが香港では洗濯物が見える。この下品さが香港らしい。

ホテルは繁華街のチム・サー・チョイだったがホテルの周りを歩くだけでわんさかとインド人が寄ってくる。

「ニッセモノ。ニッセモノ。」「ニッセモノドケー。」とうも偽物ロレックスなど売ってるらしい。
そしてここのインド人は結構しつこい。気長な僕もけっこうムカつく。ドバイのインド人はもっと上品だ。香港の下品な雰囲気がそうさせてるのか?

香港に詳しい人の話によると、最近香港の高級ブランド店のお客の多くは中国本土の人だそうな。日本人は店に入っても買わないらしい。逆にバッタもんに興味があるのが日本人だと。なるほど香港の観光名所でほとんど日本人を見かけなかったが、バッタもんの聖地「女人街」では日本語が飛び交っていた。「これ3つになんないのー?」なんて。


さて、いっぽうの日本だがどうも明るい話題が少なかった。滞在中にサッカーの日本代表がカメルーン代表に勝った事と菅直人首相に代わったことぐらいか。

滞在中に面会した人々から聞く事と言えば・・・
「今の日本には元気が無い」「若い人が安定志向で挑戦しない」「守りに入っている人が多い」などなど。
どこかで読んだが、今合コンでモテモテなのは大企業の社員と公務員らしい。夢がないな〜。もっと職の流動化を進めて「チャレンジしたくなる」下地を作ってあげないとダメだろう。

私の実家は地方でビジネスをしているが、地方の景気は実に深刻だ。
駅前の商業ビルは1階はスカスカながらも店が入っているが2階は長らく閉鎖したまま。

ドバイの今は不景気になった事でビジネスでも不動産でも「勝ち組」と「負け組」が分かれ始め、「より良いサービス」のみが残っていく過渡期にあるが、どうも日本は国自体が「負け組」に向かって邁進しているようで怖い。最近CNBCを見ていると、今後の有望な投資先としてアジアを押すアナリストが実に多いが、彼らが必ず口にするのが"Asia except Japan..."(日本以外のアジア)。

ところで今回日本に帰ってとくに心配なのが、自分の友人や、友人の友人・知り合いなどの間で「働きすぎでうつ病になった」という話がやたら多かった事。しかも30代の働き盛りが多い。日本は景気が悪いのになぜか仕事量もやたら多い。働く量に比例して生産力が上がる高度成長時代はすでに終わっているのに。しかも会社のマネジメントレベルなら仕事量が多いのもわかるが「ただの平社員が有給も取れない」というのはどうも変だ。

日本での「働き方」に対する改革は絶対に必要だと思う。働きたい人は働き、休養が必要な人は休める、という方向にならないものだろうか。


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